今回は”ずっと真夜中でいいのに。”の新作EP「伸び仕草懲りて暇乞い」です。
本当はEPのリリース直後にこの記事を投稿するつもりでしたが、下書きのまま放置しており(もとい存在を忘れており)、気付いたら3か月以上経っていました…。
先ず、僕のブログでは初登場の”ずっと真夜中でいいのに。(以外、愛称の”ずとまよ”と表記)”という奇妙な名前のバンドについて紹介していきましょう。このバンドはフロントマンのACAねさんを中心に2018年にメジャーデビューしたバンドですが、ボーカルのACAねさん以外のメンバーは流動的である上、楽曲の作詞作曲は基本的にACAねさんによるものであるため、事実上のACAねさんのソロプロジェクトと云っても過言ではありません。感覚的には越智志帆さんが中心のバンド、Superflyみたいな感じですね。
なお、ACAねさんについてですが、女性である事は分かっていますが、年齢や本名が不明である上、メディアには殆ど出演しない(ごく稀に出演するが、顔から下しかカメラに写さない、若しくは照明が顔に当たらないようにして出演する)ため、顔も分からないというミステリアスな方です。自身のSNS上ではしばしば自撮りを投稿していますが、口元までしか写さないためより一層ミステリアス感を高めています。因みに、仮面や覆面は被っていないためライブに行けば席の場所にもよるとは思いますが顔を見る事が出来るとか。
ヨルシカ、YOASOBI、ずとまよの3組は名前に”夜”が付く点やデビュー時期が近い点、ボーカルが女性である点などという風に共通点が多く、個人的には”夜”系バンドだと思っています。ヨルシカとずとまよは顔出しせずに活動している点も共通しています。また、YOASOBIもデビュー当初は顔出しせずに活動していましたね。
ずとまよは2018年に突如、YouTube上にアニメーション付きのミュージック・ビデオを投稿し、メジャーデビュー。以降、破竹の勢いで知名度を高めています。なお、メジャーデビュー以前、ACAねさんはストリートミュージシャンとして活動していたようです(当然この当時は顔出しで活動)。
此方がデビュー曲。
本人による歌唱映像。透明感のある歌声が特徴です。この映像では全身が映っていますが顔は上手いこと隠れています。
今回紹介する「伸び仕草懲りて暇乞い」は、先日、2月16日にリリースされたばかり。本作は4枚目のEPとなります。これまでにずとまよはEPを3枚、フルアルバムを2枚リリースしています。特に、昨年リリースされた2ndフルアルバム「ぐされ」はACAねさん待望のアナログ盤化もされる程の大ヒットでした。ACAねさんはレコードが好きでよく聴くらしく、自身の作品がアナログ化される事を永らく願っていたそうです。
新作EP 「伸び仕草懲りて暇乞い」のジャケット。ニッパーが特徴です。僕は通常盤を購入しました。
収録曲は此方。EPなので6曲しか収録されていません。ずとまよのシングル盤はデジタル配信のみでのリリースで、EPとフルアルバムはデジタル配信に加えて、CDでもリリースしています。
それでは収録曲を見ていきましょう。
①違う曲にしようよ
本作のオープニングナンバー。本作で初めて発表された曲。ラップのパートと歌のパートを繰り返す曲。転調が激しく、聴き応えがあります。ACAねさんのボーカルがほんともう最高すぎる…。
現時点でミュージック・ビデオは制作されていませんが、YouTubeの公式チャンネル上で音源が公開されています。個人的にはその内ミュージック・ビデオが作られるのではないかと考えていますがどうなるでしょうか?
②袖のキルト
アルバム2曲目。この曲も本作で初めて公開された曲。EP発売日にミュージック・ビデオも公開されました。
“袖のキルト”のミュージック・ビデオ。
③あいつら全員同窓会
かなり奇妙なタイトルの曲。ずとまよの曲は一風変わったタイトルのものが多い上に歌詞では韻を踏んでいる事が多いです。昨年6月に先行してシングルリリースされていた曲です。ミュージック・ビデオも制作されています。
“あいつら全員同窓会”のミュージック・ビデオ。
④猫リセット
昨年12月にシングルとして先行配信されていた曲です。ACAねさんの飼い猫(新生姜ストリングスというこれまた奇妙な名前らしい)の鳴き声がSEとして使用されているのが特徴です。車の音やラジオの音、水の音をSEとして使用している曲は聴いたことがありますが、猫の鳴き声をSEとして使用するのは斬新な発想ですね。
この曲もミュージック・ビデオが制作されています。この曲はIndeedとタイアップしており、ミュージックビデオを制作したクリエイターもそこで募集されたそうです。
⑤夜中のキスミ
ずとまよにしては珍しい(?)ストレートなラブソング。この曲は本作で初めて公開されました。ミュージック・ビデオは制作されていませんが、YouTubeの公式チャンネル上で音源が公開されています。
“夜中のキスミ”の音源。
⑥ばかじゃないのに
この曲は本作のラストナンバー。昨年7月にシングルリリースされていた曲で、ミュージック・ビデオも制作されています。
“ばかじゃないのに”のミュージック・ビデオ。
ライブでもかなり前衛的な事をしているようで、壊れた電子レンジを叩いたり、ブラウン管テレビや扇風機を改造して楽器にしたり、オープンリールテープを曲中に取り入れたりしています。独特すぎる!
https://youtu.be/i8feIrHIO2k
この映像ではACAねさんが電子レンジを叩いています。
https://youtu.be/_WQNWVZqw4Q
この映像の曲では昔懐かしいブラウン管テレビを楽器にしています。
オープンリールテープを使用した楽曲のライブ映像。
これらのライブ映像はいずれも期間限定として公開されている映像なのでいつまで公開されているかは分からないので気になった方は早目にご覧になる事をお勧めします。
ACAねさんの透明感溢れる声が僕はとても気に入っています。ACAねさん自身が書く曲は独特な世界観を持つ上に基本的にキーが高く、それをかなりの声量で歌いこなすことが出来る彼女はかなりの実力者。元々の地声も高いようで不定期で行うインスタライブなどでは線の細い高い声でかつボソボソと話すというギャップもあります。今後の活躍が益々楽しみなアーティストです。
最後にずとまよの公式YouTubeチャンネル、Twitter、Instagramのリンクを載せておきます。インスタやツイッターでは度々しょがスト(ACAねさんの飼い猫)も登場します。
https://youtube.com/channel/UCcd-GOvl9DdyPVHQxy58bOw
https://mobile.twitter.com/zutomayo
https://instagram.com/zutomayo?utm_medium=copy_link