牧師室から
『誰も見たことのない』
ヨエル書2章28〜29節
小泉美早子牧師
ヨエルの時代かつて体験したことのない、イナゴの大量発生。食糧危機をもたらすのです。ただの自然災害のレベルを超えている。なぜこんな災いが。私たちの人生にも、理不尽なひどいことは起こります。長く生きてきた者であっても経験則だけでは対応できない事態にもぶつかります。何らかの隠された理由があって神がこれを起こされたのだとしか言えないことはあるものです。
原因はわかりませんが、やるべきことだけははっきりしている。問題解決のために神に叫ぶことです。老いも若きも。宗教家も庶民も。子どもから花嫁花婿まで神の民全体が。ならば、こうは言えませんか。この災害は神に叫ばなくなってしまったことが原因なのだと。信仰が慢性化し、マンネリに陥り、なんとなく漠然と生きていたことが原因だと。そういう民が再び神を求められるように、神は問題を用いて民の目を覚まさせようとされるのです。
しかし、それだけでは終わりません。叫びに答えるようにして神は予想外のことをしてくださいます。問題の解決以上のことです。神の霊が注がれること。若い息子、娘は主の霊に促されて神の言葉を語る。失望していた老人は夢を見る。奴隷でさえも対象です。いいえ、神の霊の注ぎは無制限です。神の民だけにとは書いていない。すべての人にです。
私たちもなんとなく生きている日々がないわけではないでしょう。情熱を忘れ。意欲をそがれ。そこに突然、不測の事態が起きたからと言って一環の終わりと思うことはありません。それでも神の民である事実は消せない。救いの民である事実は揺るがない。誰も見たことのない恵みの世界が起こる前ぶれがあるとしたなら、それは神を求める叫びが起こるところからでしかない。飢え渇きがあるなら素直に叫びましょうか。主の御名を呼ぶ者はみな救われる。主の御霊よ、来てください。
〜みことばの黙想と適用〜
私たちの人生にも、ある日突然、晴天の霹靂のごとく、理不尽なひどいことが起こることがあります。長く生きてきた者であっても自分の経験則だけでは対応できないような事態にもぶつかります。しかし、原因はわからなくても神に叫ぶことはできます。生ぬるい信仰生活をしていると、知らず知らずのうちに聖書を読まなくなったり、祈らなくなったり、祈っても形式的になってしまったり、心から神に叫ぶこともしなくなってしまいます。そんな私たちの目を覚まさせるために理不尽なひどいことが起こることを神が許されるのだと思わされました。でも、神はやみくもに私たちを苦しめるわけではありません。神はその問題を用いて私たちの目を覚まさせようとされるのです。神は私たちが神に叫び求めることを喜ばれます。私たちが神に叫び求めるとき、神は想定外の方法で報いてくださいます。イナゴの大群を送って食い尽くした年々に対して主が償ってくださったように、私たちが神に叫び求めるとき、神は不思議なことをして報いてくださいます。ハレルヤ❣️主の御名を呼ぶ者はみな救われる。
主の御霊よ、来てください‼️
感謝します💖
