それからパウロはデルベに、
そしてリステラに行った。
すると、そこに
テモテという弟子がいた。
信者であるユダヤ人女性
の子で、父親はギリシャ人
であった。
彼は、ラステラとイコニオン
の兄弟たちの間で
評判の良い人であった。
パウロは、このテモテを
連れて行きたかった。
それで、
その地方にいるユダヤ人たち
のために、彼に割礼を
受けさせた。
彼の父親がギリシャ人で
あることを、皆が
知っていたからである。
彼らは町々を巡り、
エルサレムの使徒たちと
長老たちが決めた規定を、
守るべきものとして
人々に伝えた。
こうして諸教会は
信仰を強められ、
人数も日ごとに増えて行った。
(使徒の働き16:1〜5)
牧師室から
『母に注がれる神のあわれみ』
使徒の働き16章1節〜5節
小泉智牧師
青年テモテと出会うパウロ。違う人種の結婚をよく思わない時代、母も白い目で見られましょう。この地はかつて激しい迫害で、パウロがいのちの危機さえ感じた地域。ここで救われ留まった彼女の人生の苦労を思います。
わが子にいいところを見せたい親。しかし情けない親の姿を晒す現実もあります。完璧ではないことで後悔を引きずってはなりません。いたらない点があっても、主のあわれみによって子は育ちます。祖母と母から受け継がれたような、信仰の祈りがあれば。
ところで、わが子への評価は身びいきがすぎる場合も過小評価しすぎる例もあります。だからテモテの信仰によき評価を下すのは教会です。初対面のパウロの目にも、伝道に連れゆくのにふさわしい青年と映りますから何重もの点検の上での高評価です。
親なりの評価もいい。ただそこにとらわれすぎてもどうでしょうか。他者から思いもよらない評価はあるものです。いいえ、気にすべきは人の評価以上に神がわが子をどうご覧になられるかです。いいところも、そうでないところも親以上に知り抜く神の招きは確かです。
親は子の将来を知りません。テモテも異邦人とユダヤ人が混じり合う国際社会に旅立ちます。両親が違う民族である彼におあつらえの場です。割礼を受けたのは、救いの条件ではありません。ユダヤ人会堂で伝道する時、無割礼では入れないネックのためです。
ハンディが強みに転じます。テモテの登場で、教会は強められ、人数が増えていきます。異邦人の血を引く者も救われ、用いられる恵みを本人の存在自体が雄弁に物語るからです。神は人を見出し、世界に変化を与えます。親の知らない世界にも、先立たれる神の導きは確かです。
〜みことばの黙想と適用〜
今日の礼拝メッセージを通して、テモテという1人の青年の信仰がどのように育っていったのか?について考えさせられました。テモテの両親は、母はユダヤ人、父はギリシャ人の国際結婚でした。しかし父親のことはギリシャ人であること以外ほとんど何も書かれていません。では、テモテの信仰はどのようにして宿ったのでしょうか?テモテの手紙 第二 1章5節には、『その信仰は、最初あなたの祖母ロイスと母ユニケのうちに宿ったもので、それがあなたのうちにも宿っていると私は確信しています。』つまりテモテの信仰は、祖母ロイスと母ユニケから受け継いだものであることがわかります。そしてテモテは教会における評判も良く、パウロが伝道に連れて行きたいと思うほどの高評価です。祖母ロイスと母ユニケは、わが子テモテのためにどれほど祈ったことでしょう。テモテに宿った信仰は、祖母と母の信仰の祈りと涙の賜物だと確信します。今日のメッセージは、とても励まされました。わが子の将来はわからなくても、涙と叫びをもって主に向かって祈り続ける!わが子を祈りの中で主にゆだねていくときに、主のあわれみによってわが子が導かれ成長させられていくと信じます。
ハレルヤ❣️主よ、感謝します🙏