西成探訪 -飛田・釜ヶ崎- その1(飛田新地) | a happy day
明けましておめでとうございます。

旧年は本当に色々あった年でした。
今年も良い意味で、色んな経験をしていきたいと思います。

まずは旧年を振り返り
人生においても大きな経験だった、西成区(飛田、釜ヶ崎)を
訪れた事を自分の忘備録としても記していこう。

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去年の11月に大阪の西成区へ行ってきました。
近接の新世界も楽しくて良い場所であったけれど、ここは割愛。


まずは飛田新地。
日本最大にして最後の遊郭と言われている色街。
昼と夜に日を改めて2回訪れました。

夜は正に漫画や映画で見るような色街そのもの。
一言で言えば艶美。それ以外の言葉はないくらい。

碁盤の目の様に整備された路地に、長屋が並ぶ。
お店は料亭の名目で営業されていて、どれも小料理屋のような佇まい。
名前が「心」とか「愛」とか「蘭」とか和風で趣のある店名が多い。

女性がこれでもかってくらい明るいライトに照らされて玄関先に座っている。
その横におばちゃんが座って、客引きをする。

そんな様子のお店が100軒以上立ち並んでいて
看板である屋号もとても粋で淫靡で、非日常とはこの事だと思わせる。
男性でなくても、ここに来ればとても心が沸き立つと思う。

粋とは、この事だな、と感じた。


昼間に再訪してみると、印象がガラリと変わる。

昔の名残りで、女性を囲いここから逃げ出させない為の
「遊郭」の「郭」の部分が夜よりもありありとしている。
背の高い、門や壁が周囲に点在するのだ。
特に壁は、近くに行ってみると絶望的な気分になる。
「嘆きの壁」って、本当だ。

再開発で出来た高級タワーマンションが
道一本挟んでここに隣接している。
ランドセルを背負った子供がマンションへ帰っていった。
なんとも言えない気分だった。

飛田で亡くなっていった方々を祀る
無縁仏の石碑からも見える場所にそびえ建つタワーマンション。


夜の艶美で粋な雰囲気。
昼の歴史再確認。

どちらも現実であって
非日常なのは、ここを通り過ぎた僕の方だった。


ここが必要な場所なのかどうなのかとか良くわからない。
遊んでみたいかどうかなら、やっぱり一度は遊んでみたい。
男女差別がどうなのかとか格差がどうなのか良くわからないけれど
ここは残して欲しい場所だと、単純に思った。

飛田を知る事が必要だとは思わないけれど
ここは一度は訪れてみて良い場所だと思う。


長くなったので、釜ヶ崎は次の回へスライド登板!