КЕИ★の勉強部屋

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11年度公務員試験を目指し、
日々の奮闘記です エィッ!!(ノ。>ω<)ノ ⌒【ヨロシクッ☆】

Amebaでブログを始めよう!
時間が空いてしまいました。


元々は公務員試験のために始めたブログ。

今回のことで趣旨が変わってきまい、

続けようか悩みましたが、

とりあえず最後まで書きたいと思います。


通夜が終わり翌日の告別式。



彼との別れの日。


告別式は9時半から。


昨日今日と仕事で通夜も式も出れないという友人が

朝から顔だけでも見ておきたいと言ってくれて、

8時ごろKと①ちゃんと友人で式場へ。

ご家族ももう到着されていて、

友人と話すおばちゃんをみて少し安心した。


ご焼香して顔を見てもらった後、

再び仕事へ行く友人を送っていった。


同じ小学校だった彼女は小4の頃、

彼のことが好きだったんだ、と

いきなりのカミングアウトにKも①ちゃんも驚いていた。




彼は真面目でおとなしいタイプだったので、

お付き合いした経験などはあったのだろうか。

26歳・・・真面目な人間な彼ならこれからがモテる時期なのに。


再び式場に戻ると通夜に来てくれた友人が何人も来てくれていた。

また昨日はこれなかった人も何名かいた。


式が始まった。

今日は初めから告別式に参加することが出来た。


お坊さんがお経を読み始め、

親族がご焼香。

続いて参列者。

お経が終わり、贈る歌なるものがあり、

オルガンで流れてきた曲は

いきものがかりの「ありがとう」


部屋が薄暗くなり曲の間、音色とすすり泣く声が響いていた。



その後、喪主挨拶。

喪主はおじちゃん。

息子の喪主をやるなんてどんな心情なのだろう・・・

挨拶の途中、今回の自殺に関して触れたとき

感極まって言葉がつまり・・・

声を上げんばかりの涙を流しながら言葉を搾り出していた。


その姿は参列者の涙を誘い、会場が涙であふれてた。



一度全員会場を出て、出棺の準備が始まる。

参列者全員で棺に花を詰めていく。


近所の人たちは各々手紙を綴り、

花と一緒に棺の中へ入れた。



もちろんKも手紙を書いた。

彼へ送る最初で最後の手紙。

毎日一緒にいた彼に手紙を送るなんて一生ないと信じていた。

無くていいもんだと思っていた。

家に帰ればすぐ近くにいるはずの存在だったから。

疎遠になっても会えば昔の通りに過ごせる特別な存在だったから。


その書くはずの無かった手紙

目を閉じているきれいな顔の横に花と一緒に置き

彼をしっかりと目に焼きつけ、

後ろ髪を引かれる想いで、棺から離れた。


親族が最後に残った花を棺に並べる。

そのときに思わず体が動いたのであろう

①②③ちゃんがみんな棺へ駆け寄っていった。



花が詰め終わり、親族が離れはじめたとき、


①②③ちゃんが彼に




キスをした。





そして恥ずかしくなったのか走って棺を後にした。

Kにはそれがとても美しい光景に見えた。

こんなにすばらしい関係は他にない。


家族ではない。

恋人でもない。

仲間とも少し違う。

でも確かな絆がそこにはある。

だからこそできる行動だったと思う。



Kがキスしても気持ち悪いだけなので自粛したが、

彼女らの行動はすごく理解できた。



最後にみんなが集まり、

直接顔が見れるのはこれで最後。

親族、ご近所、同級生・・・

みんな別れを惜しむように声をかけ、

彼を見つめていた。

Kも一番最後に彼の顔に触れた。


様々な感情が沸きでてきて涙があふれていた。



全員が見守る中、棺の蓋が閉じられた。

いよいよ出棺。



玄関口へ集まると、霊柩車が待っていた。


お坊さんの後に棺と遺影を持った家族がつづき、

きれいに晴れた空の下、棺は暗い霊柩車の中へ入っていった。


出棺。


クラクションが鳴り響く。

黒い喪服に身を包んだ大人たちは

全員手を合わせ彼との別れを告げた。



~もうちょっとだけつづく~

-+*+-KEN-+*+-
通夜が終わり、

みんなが彼の顔をしっかりと見てくれていた。


おばちゃんはどこかうれしそうに同級生に話かけていた。


大勢が集まる場ではKはほとんどしゃべらないのに、

この日ばかりは、昔あまり仲良くなかった人も関係なく、

みんなにありがとうと伝えていた。


大変な状況にある仙台から駆けつけてくれた人、

東京で仕事をしていたのにもかかわらず足を運んでくれた人、

今回のことをいろんな人へメールを回してくれた人、


ほんとにみんな、ありがとう。



その後、Kと①ちゃんを残してご近所も帰宅。

帰っていく人を見送りながら、

同級生と歓談していたらご家族のご好意で別室を用意して頂いた。

立ち話もなんだから、と。

お言葉に甘えて久々に再会した友人たちと、

昔と変わらないけど、おっさんになったななんて話をしていた。


ゆっくり話していると、通夜に間に合わなかった友人が

かけつけてくれていた。


歓談している人と今着たばかりの人とは少し温度差があったけど、

出迎えをして、経緯などを説明。

ご焼香と彼の顔を見てもらって、

再びみんなで談笑。



変な話ではあるけど、楽しかった。

今度は違う形で吞み会でもしようと約束して、

みんな解散した。

このとき既に10時半だった。

ここまで残って彼のそばにいてくれたこと、とてもありがたく思います。



ただ正直通夜だけでとても疲れた。

①ちゃんとKは車に乗り一人同級生を送り、

帰りがけにコンビニで簡単な食事。


二人して今日はみんな来てくれてよかったと涙ながらに言ってました。


明日は告別式。

彼と本当に最後の別れです。


つづく

-+*+-KEN-+*+-
彼との再開後、

しばらくして、通夜の準備に入る。


先日回したメールがどれだけの人に届いているだろうか。

今日は人が来てくれるのだろうか。

おばちゃんやご家族が寂しい思いをしないでほしい。



受付をKと①ちゃん②ちゃんでする予定が、

②ちゃん涙止まらずで急遽代役をたてた。


少しずつおじちゃんの会社の方々が来場されてきた。


そして駐車場に同級生らしき車が1台。

Kも①ちゃんも小・中学校の友人は親交が少なく、

正直多くの友人を覚えている自信がなかった。


半信半疑のまま車の出迎えに行くと、

中学校時代仲のよかった友達が二人車から出てきた。

一目見て分かるのはやはり古くからの付き合いだからなのだろう。


その二人を皮切りに次々と同級生が来場してくれた。

久しく見る旧友の顔に懐かしさもあるなか、

こんな形での再会を複雑に思っていた。


今回のことはご家族がすべてオープンにすると決意されたので、

理由を聞かれた人には事実を話した。

アルバムと一緒に遺書も飾られていた。



式が始まった。

Kと①ちゃんはまだ人がまばらに来場していたため、

会場が見えるような位置で出迎えをしていた。


始まってまもなくした頃、

小学校時代の担任の先生二人が来てくださいました。

小4から卒業までずっと見てくださった先生方で

先生を発見した瞬間、①ちゃんはこらえ切れず涙していました。

先生は一体何があったのかといった様子で、

Kは彼の最近の生活や今回の状況を説明しました。


卒業して14年もたつのに来てくれた先生方。

ほんとうにほんとうにうれしかった。




そして気がつけば椅子が埋まるほどの人で埋まっていました。

おばちゃん見てくれているかな。

彼のためにこんなにも人が集まってくれたよ。

友達がいないなんて事は無かったんだよ。

友人知人がこれだけ集まったことはホントにうれしく思いました。


つづく

-+*+-KEN-+*+-
通夜。

昼前に起床したが、通夜は18時から。

基本的にやることはないので、

一応机に向かって勉強を始めてみる。

当然、何も頭に入ってこない。

それでもボーっとしているといろんな思い出が頭をよぎる。

だから、勉強で気を紛らわせる。

それの繰り返しだった。


3時から彼の家族は式場で彼の化粧を行うのだそう。

そこで顔の色とかも決めていたようです。


ご近所の人はそれぞれの車で4時半頃に到着。


Kは一人で向かいました。

到着すると、①ちゃん家②ちゃん家は到着していました。


入り口でおばちゃんに出会い、

「きれいにしてるから見てやってな」、と。


きれいに飾られた会場の真ん中に、棺。


②ちゃんが棺の前で、

彼の顔をのぞきながら声を出して泣いていた。




Kはまだ見る勇気がわかないまま棺に近づくと、

棺の横で①ちゃんがうずくまっていた。

泣き崩れて声もでていない。


このときの光景は一生忘れないだろう。



そしてKはまだ顔を見える位置まで行けずにいた。


意を決して彼との再会。



昔と変わらないやさしい顔をした彼が、

目を閉じて、動かずに、そこにいた。


ほんとうにきれいな顔をしていた。


いろんな感情が涙となってあふれてきたけど、

言葉が出ず、ただ、顔を見ていた。


目を離すことが出来なかった。

おばちゃんに休憩室に案内されても、

そこを動きたくなかった。

①ちゃんも一緒だったようで、

しばらく棺の近くから離れようとはしなかった。



つづく

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この日はメールも落ち着いてきていたため、

一応勉強を再開してみました。


が、あまりにも今回のことが頭をよぎる。

彼は死を覚悟したときどんな思いだったのか。

いつから考えていたのか。

なぜ死を選んだのか。


考えたところで分かるわけはない、、、

それでも出てきてしまう。

今やるべきは勉強なんだと自分に言い聞かせながら

机に向かっていましたが、ずっとその葛藤がありました。



そして①ちゃんを迎えに行く時間になり、

ある意味救われたと思いながら車に乗り込みました。


そしたらまた一つの問題が。


どんな顔して①ちゃんに会ったらいいのか分からない。

久々に会うのでうれしい反面、

今回のことで最も悲しんでいるうちの一人の彼女。



そんなことを考えながら成田に到着。

10分ほどで①ちゃんの姿が目に入りました。


長い付き合いのKと①ちゃんとの再会に、

さっきの悩みはまったく無駄でした。

たしかに複雑ではあったけど、気まずいなんてことは微塵もなく

昔のように接することが出来ました。



車に乗るまで彼のいろいろな話をしていたが、

①ちゃんはもう違う話をしようと言ってきました。

やっぱり辛いんだなとその一言ですごく伝わってきた。

帰りは近況報告などでたまにしか彼のことは話さずに帰りました。



そして地元へ帰り着くと、ちょうど井戸端会議中。

①ちゃんはすぐにおばちゃんの元へ。

おばちゃんはそれまで泣くこともなく淡々と準備を進めていましたが、

①ちゃんの姿を見たときは耐え切れずに泣いていました。

そして出かけていたおじちゃんも帰ってきて①ちゃんを見た瞬間、

人前でなくようなタイプではないおじちゃんも

目に涙を貯めていたそうです。


やはり生まれる前から仲のいい①ちゃんの家族。

ご近所の中でも一番近い存在なのだろうと思います。


息子が自殺して淡々と物事を進めるほど人は強く出来ていない。

葬儀までは頑張れても、火葬後姿が見れなくなったあと、

糸が切れて壊れてしまうのではないかと心配でしかたなかった。


①ちゃんの登場でおばちゃんが泣いてくれたことに、

Kは安心しました。


その後みんな冷静になり、②ちゃんも加わって

彼の家で昔のアルバムを見ていました。


そしたら、もうすべてといっていいほどの写真に

①ちゃん②ちゃん③ちゃんが移っているんです。

Kは小学校からなので、小学校から上はKも加えて

誰かしらと撮った写真がほとんど。


あらためて幼馴染の深さをこの眼で見た気がしました。


その後①ちゃん家は誰もいないので、

②ちゃんと一緒にKの家で食事をして、

彼の話から震災後の日本の状況、恋愛話などなど

沈んだり楽しい話をしたりと

ずっと不思議な感覚で会話をしていました。




翌日はいよいよ、通夜。

つづく

-+*+-KEN-+*+-