「西遊記Ⅳ写真集」(2009年東海・北陸ぶらり旅日記)第19日目(その2) | 多幸の湯番台のブログ

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「西遊記Ⅳ写真集」(2009年東海・北陸ぶらり旅日記)第19日目(その2)

「北陸観音霊場」巡礼写真集「9番福通寺」(福井県越前町)

撮影日時:平成21年4月25日 場所:福井県丹生郡越前町朝日。 記事:北陸三十三観音霊場第9番札所:朝日山 福通寺(あさひざん ふくつうじ)。 8番札所帆山寺の参拝を済まし、国道8号線で鯖江市の中心街を経て、国道417号線で越前岬方面へ向う。道の半ばに旧朝日町(2005年に旧来からの越前町と、織田町、朝日町、宮崎村の3町1村が合併して新越前町が誕生した)がある。9番福通寺は国道脇の小高い丘の上に位置している落ち着いた寺だった。通称の「朝日観音」の方が通りが良い。山門・鐘楼・本堂・観音堂など堂宇も見応え充分。本堂にご本尊の聖観世音、観音堂には千手観世音がお祀りしてあり、聖観世音は年3回:正月・4月18日・8月10日にのみ開帳される秘仏で、千手観世音は北陸観音霊場の巡礼者にのみ公開されるとの事。我々も間近に千手観音の尊顔を拝する事が出来た。金箔も未だしっかり保存されていた。応対して下さったお庫裡さんは上品な言葉使い、落ち着いた振る舞いでこちらまで清々しい気持ちにさせられた。お寺のお庫裡さんは上品な人が多いが、今まで数多くお会いした内ではナンバーワンであろう。守り箸・菓子・お茶を接待して頂いた。感謝・合掌。((写真の上でクリックして下さい、拡大されます)

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①福通寺の山門。

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②幸若八郎・九郎家の11代直良が寄進した梵鐘を吊るす鐘楼。左下はその説明書。(合成写真)

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③本堂。ご本尊は泰澄大師作と伝わる2mの聖観世音菩薩像。

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④本堂の右隣に建つ多宝塔のような二層造りの千手観音堂。ここに泰澄大師作の1.7mの千手観音菩薩像が祀られている。

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⑤千手観音堂内に掛けられていた「算額二面」の説明板。

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⑥千手観音堂の右手に建てられている八幡神社の建物。ここも神仏習合の寺である。

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⑦庫裏の玄関に置かれていた越前焼きの大皿の上に作られたミニ庭園。

福通寺:真言宗。本尊:聖観世音菩薩。養老元年(717)泰澄大師の開基と伝えられ、本尊の正観世音菩薩像も大師の御作です。寺伝によれば、この地に来られた泰澄大師が、洞窟に住み、土地の人々を悩ませていた魔神がいるのを知り、その魔行を破るため、三七日〔二十一日間〕祈念したところ、洞窟のそばの楠の大木が光明を放ったので、大師は歓喜してこの楠を一刀三礼して彫刻し、御丈2メートルの正観世音菩薩像を作られました。すると開眼の時、光明が四方に輝きわたり、この山を朝日山、里を朝日村と呼ぶようになったそうだ。なお、当寺には他に同じく泰澄大師御作の1.7mの千手観音菩薩もあり、幸若八郎九郎直良が寄進した梵鐘も有名です。(北陸三十三観音霊場会公式HPより引用)