キャラクターの仕事をするようになって17年目を迎えました。
その間多くの失敗をしてきましたし、クリエイターさん、企業さんの失敗も多く見てきました。
先日行ったキャラクターブランド・ライセンス協会のクリエイターのためのキャラクターセミナーでもでもそういった失敗談も話しています。
ヒットキャラクターにおける成功談は、実はあまり参考にならないと最近は感じています。
その成功事例を参考にしても、時代は移り変わっていて実行する頃には古い手法になったりしています。
むしろ失敗例にこそ成功のヒントが隠されているケースが多いのです。
ウチの会社は13年目なのですが、山あり谷あり、キャラクター業界もその間、様々な変化をしてきました。
弊社の一番の大きな失敗は、その市場の変化をつかみ切れなかった事。
キャラクターはビジネスです。
普遍的な作品を作るにしてもそれだけではなく、流行ビジネスなので、ある程度は、その市場に対して、自分のクリエイティブを今このタイミングでどうやって供給して行くかが成功のカギになります。
大きな成功をおさめると、どうしても同じような作品を世の中に出して行ってしまう傾向があります。
これは、作家さんだけでなく、プロデュースする我々にも言える事です。
供給する作品やプロモーション手法を間違えると、どんなにいい作品でも全く売れなくなる事すらあります。常にキャラクター業界全体の流れを把握する事が大事で、自分が供給する作品の世界観を維持する事だけを考える事が必ずしも成功とはいえません。
近年、キャラクターをヒットさせる事が難しい市場になりました。
しかし、ライセンスに頼らなければ、個人でもヒットさせられる仕組みを作れるいい時代にもなりました。6月に開催されるライセンシングジャパンでのセミナーでもそのあたりお話ししようと思います。
http://www.licensing-japan.jp/ja/Conference_Event/seminar-event/creator_semi/
ご興味のある方はぜひご参加ください。
そして、こういったセミナーや学校の授業では話せない事、受講者の悩みを聞ききれない事が多くあります。
以前より企画していました「クリエイター向けキャラクター相談」をこの度開始する事にしました
私の時間の都合などもありますが、相談は有料制といたします。
無料だと皆さん全ての対応が不可能で、有料でも時間が空いている時にお会いする形となります。
法律的な専門知識を要する案件、キャラクタービジネス以外の専門的知識が必要となる案件、調査など別途費用が発生する件、明日までにどうしても知りたい、結論が欲しいなど、こちらで判断しお会いしてもご希望に添えない答えになる場合などは、お断りする場合がございますので予めご了承ください。
マッチングサービスではないので、エージェントをして欲しい、エージェントを探して欲しい、ライセンシーを紹介を紹介して欲しいなどの案件もお断りいたしますのでこちらも予めご了承ください。
始めたばかりになりますので、試行錯誤をしながらのサービス開始となります。
◆「キャラクタービジネス有料相談」
・個人の場合 90分 1万円(延長はいたしません。)
以下の情報、相談したい内容を形でまとめ
info@mindworks-ent.jp
までメールにてお送りください。
メールのタイトルに「キャラクタービジネス有料相談」と記載ください。
①キャラクター作家歴(年数)
②主なキャラクター作品
③主な実績(受賞、メディア露出、個展、作品販売実績、採用実績など)
④相談したい内容(簡潔に200字以内)
⑤HP
⑥TwitterなどのSNS
⑦ご希望の日程3案
⑧領収書のお名前
・企業の場合 90分 5万円(延長はいたしません。)
以下の情報、相談したい内容を形でまとめ
info@mindworks-ent.jp
までメールにてお送りください。
メールのタイトル「キャラクタービジネス有料相談」と記載ください。
①会社の業務内容
②相談したい内容(簡潔に200字以内)
③キャラクターの実績
④HP
⑤TwitterなどのSNS
⑥ご希望の日程3案
⑦ご来社人数と全員の役職、お名前
⑧領収書のお名前
*当日、現金での精算となりますので、相談料をご持参いただけますようよろしくお願いいたします。
*お申し込み件数が多い場合は、アポイントが先になるケースもあります。
個人クリエイターのためのキャラクタービジネス基礎講座
本格的なインターネット社会を迎え、個人でも簡単にコンテンツの制作及び発信ができるようになり、LINEなどメッセンジャーアプリのスタンプからもヒットキャラクターが生まれるようになりました。今後もこうした傾向が強まることが予想され、“個人”の可能性は無限に広がっているといえるでしょう。
しかしながら、こうしたコンテンツ(キャラクター)を収益化するには、ある一定のルールやノウハウの習得が必要です。そこで本講座では、キャラクタービジネスを中心に、個人のクリエイターがどのようにキャラクターを守り、どのように収益化を行っていけばいいかを分かりやすく解説。さらに現在、クリエイターが抱える課題を気軽に相談できる場を設定しました。「明日から実務に活かせる内容」を目指します。
講座名 個人クリエイターのためのキャラクタービジネス基礎講座
講義の内容、講師の詳しいプロフィールはこちら > テーマ及び講師紹介
目的 1.個人にてライセンスができる基本的な知識を習得する
2.市場の構造や商習慣、マーケティングの知識を理解する
日時 2017年3月7日~4月11日 16時15分~17時45分 <週1回×全6回>
60分講義+30分質疑応答(予定)
場所 アビタス八重洲・貸会議室 セミナールーム3
東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント4F
Tel : 03-3299-5335
定員 40名
(先着順。定員になり次第、締め切らせていただきます)
受講料 CBLA賛助会員:1万2000円(税抜き)
一般:3万円 (税抜き)
対象者 1.個人でキャラクタービジネスを始めたいという人
2.すでにキャラクタービジネスを始めているが基礎から学びたい人
企画・運営 株式会社キャラクター・データバンク
主催 一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会(CBLA)
お問合せ先 株式会社キャラクター・データバンク
TEL : 03-5776-2061
FAX : 03-5776-2062
E-mail : info@charabiz.com
受付時間 : 10:00~18:00(土日祝日を除く)
去年の五輪の頃に「もし五輪&パラリンピックのマスコットキャラクターを作ることになったら?」というブログを書きました。
http://ameblo.jp/kensukee/entry-12191634741.html
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が「マスコット選考検討会議」を設置したニュースが出て、今週はまたこの話題がツイッターなどで話題になっています。
以前書いた内容にもありましたが、「五輪、パラリンピックのマスコットを作ることになったら」
という妄想をしつつ、もし一般公募になったら応募の際に注意しておきたいことをまとめてみました。
◆マスコットを作ることになったら注意しておきたいこと
1.むやみに作って応募前にSNSで公開しない
ツイッターで既にマスコットデザインをあげている方がいらっしゃいますが、本当に一般公募などでの選考をしましょう、と「マスコット選考検討会議」が決定した際に対象外となってしまうのでやめるのが賢明です。
以前も書きましたが、一般公募のコンテストは、「未発表の作品」が審査対象になると予測されます。一度発表されたものでいいキャラクターであれば、まねをする人も出てきます。著作権をIOCが持つ為、一旦公表されたものやそれに類似するものは選定の対象からはずすでしょう。さらに著作権登録が義務付けられている国の悪い人がその国で登録してしまったらメモも当てられません。そのようなキャラクターが公募をする前の段階で、話題になってしまったら確実に対象外となってしまいますので、作品が大事なのであれば、そのような事はやめる事をお勧めします。
2.誰もが考えそうなアイデアを使わない
日本をテーマとしたものですと似たような案が出てきてしまいます。一般公募となった場合に審査員は数多くの作品の中から選定します。似たような作品が多く出てきた場合には「またか」となっていまいますので、ありきたりのモチーフを利用したとしても、そこにひとつふたつ
オリジナルなアイデアが加わっているといいと思います。
3.東京五輪のテーマをしっかり把握しコンセプト、世界観を作る
キャラクターを作るときはコンセプト設定とその表現が大切です。これはオリンピック&パラリンピックのマスコットを作る時でなくても変わらないことです。東京2020オリンピック・パラリンピックは人種、文化を超え、そして2020年の東京で開催されます。そういった意味で純粋に「見目にかわいいキャラクター」を作るのではなく、しっかり大会のこと、過去の大会のこと、未来の大会への想いなどを織り込んでコンセプトメイクをする必要があると思います。公式サイトを見るとそのヒントが隠れているかもしれません。
https://tokyo2020.jp/jp/games/vision/
4.ネーミング
リオ五輪では著名なミュージシャン二人の名前が採用されました。商標登録の関係でネーミングにもオリジナリティが要求されます。
これは一般的にもキャラクターを作るときに使えるのですが、特許庁の商標検索サービスを使い、思いついたネーミングが事前登録をされていないかのチェックをしてみてください。
特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索
→ https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage
5.世界中に受け入れられる
キャラクターを制作する際にはどうしても自国を見て制作してしまいますが、制作時に世界に視点を移してみると言いと思います。五輪、パラリンピックは、世界中からさまざまな文化、民族の違う選手が集まります。特定の人たちだけにアピールするものではなく、世界中の人たちに受け入れられるものがふさわしいでしょう。
ほかにも注意することは多いですが5つ挙げてみました。
今回は一般公募にはならないかもしれませんが、五輪、パラリンピックに限らずキャラクターの一般公募の際にも役立てていただければと思います。
最後に、既存の著名人気キャラクターをマスコットに推す声が多いですが、IOCにその権利を譲渡する会社は少ないでしょう。そしてファンが愛すべき日本のコンテンツの権利を移行させることを推すことは、個人的にはあまりいいこととは思いません。
また、個々のキャラクターはアニメの世界観を表現するものや、商品を企画するために作られたものなど、当たり前ですが「東京2020五輪&パラリンピック」のために作られたものではありません。今回のキャラクター選定は人気投票ではなく、人種、文化を超えたその固有の大会の理念を表現したその大会のために作られたものこそふさわしいと思います。
過去の五輪を見てみると、シンプルで商品化に向いているキャラクターはあまり見受けられません。ありがちなものだとどこかで似てしまうからかも知れず、オリジナリティあふれる作品が採用されているようです。
賛否あるものが誕生するかもしれませんが、商標、著作権の問題をクリアし且つ大会の理念を表現するものになるのでありきたりのものにはならない事が予測されます。
そういった関係者の苦労の末に生まれたマスコットキャラクターは掛け値なしに応援したいと思っています。