去年の五輪の頃に「もし五輪&パラリンピックのマスコットキャラクターを作ることになったら?」というブログを書きました。
http://ameblo.jp/kensukee/entry-12191634741.html
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が「マスコット選考検討会議」を設置したニュースが出て、今週はまたこの話題がツイッターなどで話題になっています。
以前書いた内容にもありましたが、「五輪、パラリンピックのマスコットを作ることになったら」
という妄想をしつつ、もし一般公募になったら応募の際に注意しておきたいことをまとめてみました。
◆マスコットを作ることになったら注意しておきたいこと
1.むやみに作って応募前にSNSで公開しない
ツイッターで既にマスコットデザインをあげている方がいらっしゃいますが、本当に一般公募などでの選考をしましょう、と「マスコット選考検討会議」が決定した際に対象外となってしまうのでやめるのが賢明です。
以前も書きましたが、一般公募のコンテストは、「未発表の作品」が審査対象になると予測されます。一度発表されたものでいいキャラクターであれば、まねをする人も出てきます。著作権をIOCが持つ為、一旦公表されたものやそれに類似するものは選定の対象からはずすでしょう。さらに著作権登録が義務付けられている国の悪い人がその国で登録してしまったらメモも当てられません。そのようなキャラクターが公募をする前の段階で、話題になってしまったら確実に対象外となってしまいますので、作品が大事なのであれば、そのような事はやめる事をお勧めします。
2.誰もが考えそうなアイデアを使わない
日本をテーマとしたものですと似たような案が出てきてしまいます。一般公募となった場合に審査員は数多くの作品の中から選定します。似たような作品が多く出てきた場合には「またか」となっていまいますので、ありきたりのモチーフを利用したとしても、そこにひとつふたつ
オリジナルなアイデアが加わっているといいと思います。
3.東京五輪のテーマをしっかり把握しコンセプト、世界観を作る
キャラクターを作るときはコンセプト設定とその表現が大切です。これはオリンピック&パラリンピックのマスコットを作る時でなくても変わらないことです。東京2020オリンピック・パラリンピックは人種、文化を超え、そして2020年の東京で開催されます。そういった意味で純粋に「見目にかわいいキャラクター」を作るのではなく、しっかり大会のこと、過去の大会のこと、未来の大会への想いなどを織り込んでコンセプトメイクをする必要があると思います。公式サイトを見るとそのヒントが隠れているかもしれません。
https://tokyo2020.jp/jp/games/vision/
4.ネーミング
リオ五輪では著名なミュージシャン二人の名前が採用されました。商標登録の関係でネーミングにもオリジナリティが要求されます。
これは一般的にもキャラクターを作るときに使えるのですが、特許庁の商標検索サービスを使い、思いついたネーミングが事前登録をされていないかのチェックをしてみてください。
特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索
→ https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage
5.世界中に受け入れられる
キャラクターを制作する際にはどうしても自国を見て制作してしまいますが、制作時に世界に視点を移してみると言いと思います。五輪、パラリンピックは、世界中からさまざまな文化、民族の違う選手が集まります。特定の人たちだけにアピールするものではなく、世界中の人たちに受け入れられるものがふさわしいでしょう。
ほかにも注意することは多いですが5つ挙げてみました。
今回は一般公募にはならないかもしれませんが、五輪、パラリンピックに限らずキャラクターの一般公募の際にも役立てていただければと思います。
最後に、既存の著名人気キャラクターをマスコットに推す声が多いですが、IOCにその権利を譲渡する会社は少ないでしょう。そしてファンが愛すべき日本のコンテンツの権利を移行させることを推すことは、個人的にはあまりいいこととは思いません。
また、個々のキャラクターはアニメの世界観を表現するものや、商品を企画するために作られたものなど、当たり前ですが「東京2020五輪&パラリンピック」のために作られたものではありません。今回のキャラクター選定は人気投票ではなく、人種、文化を超えたその固有の大会の理念を表現したその大会のために作られたものこそふさわしいと思います。
過去の五輪を見てみると、シンプルで商品化に向いているキャラクターはあまり見受けられません。ありがちなものだとどこかで似てしまうからかも知れず、オリジナリティあふれる作品が採用されているようです。
賛否あるものが誕生するかもしれませんが、商標、著作権の問題をクリアし且つ大会の理念を表現するものになるのでありきたりのものにはならない事が予測されます。
そういった関係者の苦労の末に生まれたマスコットキャラクターは掛け値なしに応援したいと思っています。