六歳まで過ごした鉄筋4階建ての官舎アパート。
二間にキッチンと当時としては珍しい水洗トイレ、
風呂は別棟で共同(曜日によって男湯女湯になる。)
そんな官舎アパート。
当時父は大学の語学の先生、その大学正門前に官舎アパートはあった。アパートの住民もこの大学の職員とその家族がほとんどだけど、なぜか東芝の社員一家やブラジル帰りの一家も?
で窓枠は鉄枠、分厚いコンクリートの建物は石造りの建物のよう。
夜になると当時は町の灯りが少なかったので星が綺麗に見えた。
家の中には知り合いの医者から譲ってもらった真空管式のオーディオ装置があり、よく、夜の時間らその医者とその患者がきた。この患者っていうのはオーディオ装置の製作者。そして近くの洋菓子店のケーキを食べながら音楽を聴いていた。もちろんレコード盤。
そのうちその医者と患者(二人とも男性)と音楽好きのお姉さん(看護師さん)も来るようになった。このお姉さんが
森永チョイスビスケット
や
明治ミルクチョコレート
をもってくるようになった。
ところでお風呂、曜日によって男湯女湯に変化するのだが、子供のわたしは男湯にも女湯にも入っていた。時には官舎アパートの住民ではないお姉さんも入っていることもあった。
あの頃うちに医者と患者と看護師が来て
森永チョイスビスケット
がテーブルの上にあったのたけど、
これ(ハイドン弦楽四重奏曲ひばり)を聞くと、今もって
森永チョイスビスケット
を思い出す。
https://youtu.be/4C2X3EnN82Q?si=Mm1Od8Bi8SuFl80-