民芸品が嫌いじゃない。
わざわざこういう回りくどい言い方をするのは、「好き」というほど取り憑かれている訳でもないし、コレクターでもないからだ。
でも、海外・日本に関わらず、旅行するとついついその土地に古くからある小物に目が行ってしまう。人の生活の匂いや、飾らない人間らしさ、そしてその土地の風土が感じられるからかもしれない。要するに人間臭いものが好きなんだと思う。
長崎の古賀人形は、自分の感性にグサリとささる。
和風でありながら外国人がモチーフになっていたりする和洋折衷感。エウロパに和のフィルターを通すとこうなるのか(または逆)。
素朴な土人形でありながら感じられる洗練。柔らかな形からくる暖かさ。
学生の時にやたらと欲しくなり、父親から古賀の工房に連れて行ってもらい、二体購入。その後、跡継ぎの問題で一時入手が困難になり心配したが、見事に復活。
今は安定生産状態のようで、最近、長崎の民芸品店でさらに二体を購入した。
土人形は、時とともに「老いて」いく様が良い。
飾り棚で老いを重ねて年々味わいを深める四体の古賀人形を眺めながら、想うのは故郷の風景。