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「おくりびと」


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --おくりびと


 毎月一日は映画の日。ということで、滝田洋二郎監督作品「おくりびと」 、ようやく劇場で鑑賞しました。


 モントリオール世界映画祭グランプリを始め国内外の映画祭で高い評価を得た本作。元チェリストが納棺師という職と出会い、生と死と家族を見つめながら人生を謳歌してゆく人間ドラマです。


 心を打たれました。自然と感涙が頬を伝いました。


 特に主演の本木雅弘さん、全てにおいて調和の取れた素晴らしい演技でした。納棺師の所作、チェロの運指、ラストシーンの涙、・・・今思い返しても実にいい芝居でした。妻役の広末涼子さんは、実は自分は以前から非常に好きな女優さんなんですが、実生活でも色々な経験をされて更に人間的魅力が増したような気がします。一人の映像作家として、この人で作品が撮りたいと強く思わせる方です。もちろん、脇を固めるベテラン勢の安心できる演技。これがあってこそ人間ドラマは深みとリアルさを増します。


 そして非常に重要なファクターである音楽。敢えて今回は作品を観る前に何の情報も入れていかなかったので、誰が本作の音楽担当か全く分からないまま劇場入りしたのですが、しかし、映画が始まると流れてくる曲の印象だけでそれは分かりました。この独特の世界観から奏でられる美しい旋律、・・・やはり、久石譲 氏であります! いわゆる久石節、今回も全開です。久石ファンの方は、まずサントラは買いでしょう。


 そして何より最後にすべてを美しくまとめあげた滝田洋二郎監督の手腕、お見事です。本作は本年度の日本映画の中ではトップクラスの出来だと思います。もし未見の方がいらっしゃれば、是非ご覧になられることをお薦めします。


【「おくりびと」予告編】



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