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神威岬


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --神威岬・女人禁制の門


 北海道西部、日本海に突き出した積丹(シャコタン)半島には、今なお「女人禁制の地」の看板が掲げられた門が旅人の前に立ちはだかります。今回のロケで私が絶対に外すことは出来ないとプロデューサーに直訴した場所──本日は北海道遺産・神威(カムイ)岬に到達致しました。


 アイヌ語で“神”を意味するこの岬は海上交通の難所として知られ、今から150年前までは間違いなく女人禁制でありました。この門の奥に見えます岬の果つるところには、いにしえの哀しき伝説が残されているのです。・・・


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --神威岬

 時は平安末期──頼朝の手を逃れて奥州から蝦夷に辿り着いた義経は、この地でアイヌの首長の娘・チャレンカと恋に落ちました。しかし危険な旅に女人を同行させるわけにはいかず、義経は彼女を置いて人知れず船出を決意します。恋に破れたチャレンカは、哀しみに暮れ失意のうちにこの岬から大海に身を投げたのです。


 それからというもの、女性を乗せた船がこの付近を通ると必ず転覆すると言い伝えられており、今なお乙女の化身と伝わる「神威岩」が海上に聳え立ち、恋い焦がれた義経の帰りを待ち続けているのです。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --神威岩


 “積丹ブルー”と呼ばれる澄んだ大波の打ち寄せる断崖絶壁には、海上から絶え間なく吹き上げる潮風が今日も旅人の唇に塩っ辛さを運びます。それはもしかすると、チャレンカの流した涙の味なのかも知れません。