「フォース・カインド」
オラトゥンデ・オスンサンミ監督作品「フォース・カインド」
を劇場で鑑賞しました。
映画の舞台は米国アラスカ州ノーム。不眠者数300人以上、行方不明者数アラスカ州最多、60年代以降FBIによる訪問が2000回を超える不可思議な町。・・・
主人公は実在の(?)心理学者アビゲイル・タイラー博士であり、物語は原因不明の不眠症に悩む患者たちに対して催眠療法で事実の解明に挑む彼女の記録したビデオ映像とインタビュー映像、そして女優ミラ・ジョヴォヴィッチがタイラー博士に扮する再現映像から構成される。
■ 1st Kind (第一種接近遭遇)──目撃
■ 2st Kind (第一種接近遭遇)──痕跡
■ 3st Kind (第一種接近遭遇)──接触
■ 4st Kind (第一種接近遭遇)──誘拐
「フォース・カインド」とはまさに地球外生命体との第四種接近遭遇を示しており、タイラー博士が記録した映像には、その患者たち及び自身の体験した超常現象の数々が恐るべき生々しさで映し出されております。
もちろん超常現象そのものも衝撃的ではありますが、物理的には骸骨のように痩せ細ったタイラー博士の顔面凶器と耳をつんざく悲鳴、そして劇場の椅子がビリビリ震えるほどの音響効果におののかざるを得ません。
しかしこの映画で重要なのは、作品としてリアリズムを追求するならば記録映像だけで構成することも出来たでしょうが、そこに敢えて客観的な再現映像を挿んでいくことによって、より多角的に超常現象を描くことに成功していることです。
キャッチコピーには『信じるかどうかは、あなた次第』という文言が示されていますが、果たしてこの作品がフィクションなのかノンフィクションなのかは最後まで明かされぬままです。全ては観客に託されたまま、結末を迎えるのです。
幼い頃、矢追純一UFOスペシャル で戦慄した記憶が蘇るのか、この手の映画──人間にとって未知の部分を描く作品には理由なく惹かれてしまう自分がいます。皆さんも是非劇場でご判断下さい。
【「フォース・カインド」予告編】
