東京フィルメックス 第10回記念シンポジウム | 小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 -

東京フィルメックス 第10回記念シンポジウム


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 本日より開幕した第10回 東京フィルメックス は、世界中の新進映画作家の独創的な作品をいち早く紹介するコアなラインナップが魅力の国際映画祭です。


 初日は豪華ゲストを迎えて同映画祭10周年を記念したトークイベント「第10回記念シンポジウム<映画の未来へ>」 が催されるとあり、私も会場である明治大学アカデミーホールに駆けつけました。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --北野武監督


 やはり目玉は私も大ファンの、世界の巨匠・北野武 監督のマスタークラスです。東京芸大の大学院教授でもある北野監督ですが、本日は“母校”にて特別講義に臨まれました。


 発せられる言葉一つ一つが大変興味深いものばかりでしたが、特に自らの演出論について『テレビでは妥協はしないが映画では妥協がある』という意外なコメントには、会場を埋め尽くす1200人の聴衆や同席された森昌行プロデューサーも『むしろ映画のほうで本音に近いことをやっていると思っていた』と驚いておりました。


 その他にも自らの作品の中で『一番好きなのは「ソナチネ」』発言や、『森繁さんみたいな役者になりたい』発言、現在制作中の第15回監督作について『やっぱりヤクザ映画は面白くて仕方がない』など、普段聞くことの出来ない貴重なお話に聞き入ってしまい、1時間が瞬く間に過ぎ去ります。


 北野監督の後には黒沢清 監督と是枝裕和 監督のお二人によるセッション。続いて俳優の寺島進 さんと西島秀俊 さんが加わり、一線で活躍される4名の映画人による映画談義が繰り広げられました。


 13時から18時まで、得も云われぬ濃密な5時間でした。やはり超一流の映画人の深い洞察とキャリアに裏打ちされた金言の数々は、若輩者である私にとって生きた参考書のようなものです。


 日の暮れた夕闇の御茶ノ水に仁王立ち、より一層学び、励み、精進せねばならぬと誓った夜でした。