シンガーソングライター 長渕剛
シンガーソングライター・長渕剛
。激動の音楽業界において30年間常に第一線に立ち続け、気の抜けた時代に喰らいつき歌に魂を込める孤高のアーティスト。
私が日本で最も愛する歌い手であり、実は芸能人で唯一ファンクラブに加入している方でもありますが、本日9月7日はそんな長渕氏の53歳の御誕生日であります。
思い返せば私のファン歴ももう15年になります。毎度アルバムも欠かさず購入し、ライヴにも何度も足を運びました。先日の記事 では桜島ライヴについて書きましたが、やはり私が一番想い出に残っているのは初めて行ったライヴ【LIVE '97-'98 ふざけんじゃねぇ】の名古屋公演、忘れもしない名古屋レインボーホールです。
当時まだ高校生であった私は、小遣いを貯めて買った1枚のチケットを握り締め、ただ1人で、福井から名古屋に向かいました。帰りの汽車賃まで確保する余裕もなく片道切符での旅立ちでしたが、私の中の些細な不安は初めて体感するであろう長渕ライヴへの期待と興奮の高鳴りによって掻き消されたのです。
当時16歳、思春期真っ直中の私の心に、長渕氏の真っ直ぐで力強い歌声はこれでもかこれでもかと突き刺さりました。特に1万人の聴衆によるツアータイトル「ふざけんじゃねぇ」の大絶叫は今でもよく覚えております。
【長渕剛「ふざけんじゃねぇ」】
その後、興奮冷めやらぬ火照った体で名古屋レインボーホールを後にした私にとって、寒風吹き荒ぶ1月の空の下“福井まで歩いて帰ること”には何の憂慮もありませんでした。線路伝いに行けば間違いなく福井に辿り着きます。どっちにしろ汽車賃が無いなら歩くほかありません。
関ヶ原を過ぎたあたりでしょうか。深夜2時、俄に舞い始めた粉雪が猛烈な吹雪に変わると、傘も帽子も持たぬ防寒対策皆無の無謀な少年は、ただ気力で以て歩き続けました。1時間に1回ほど闇を切り裂いて轟々と走る貨物列車が傍らを通り抜けると、線路に積もった雪が一斉に弾き飛ばされ脇を歩く私に容赦なく襲いかかります。それでも私は、凍える両耳を庇うようにコートの襟を立てて背中を丸めながら、ただ延々と故郷目指して歩き続けたのです。・・・
初めて行った長渕ライヴ。真冬の夜を越えた名古屋から福井までの雪中行軍。どれも忘れ得ぬ想い出として今でも私の心に深く、深く畳まれております。
明日は我が人生初の日本武道館。しかも長渕氏53歳になられて初めてのライヴに参戦出来る記念すべき日。またいつか明日のことを懐かしく思い出す日が来るに違いありません。
