当て逃げ許すまじ
信じられぬ事態が発生しました。俗に云う当て逃げであります。
事件は東京都町田市金森570-1に所在するブックオフ町田金森店 の駐車場で起きました。敬愛する三島由紀夫先生の評論に没頭すること小一時間、店を出た私は瞬時にして愛車の異常に気がつき、小雨降りしきる駐車場に顔面蒼白で立ち尽くしておりました。
恐るべき力で陥没せられた哀しげなバンパーと、無惨にも塗装の剥がされた無数の擦過傷。・・・私は傘も差さずにただ呆然と一点を凝視したまま、主の居ぬ間に暴行せられた愛すべき相棒の魂の慟哭を確かに聞きました。
当て逃げはという卑劣な犯罪は、誰か目撃者がナンバーや車種、運転手の詳細を覚えていない限り検挙はほぼ不可能に近いと云われています。ひき逃げなど人身事故でない場合は被害届を出しても警察は一切動きません。現場写真撮ってハイ終わりです。当て逃げ被害者は泣き寝入りするしかないのです。
両隣の車を確認しましたが傷らしき傷はありませんでした。ブックオフのバイトに文句を云っても始まりません。かと云って人生初の当て逃げの衝撃に打ち拉がれている今、内外から目撃者を捜し出す余力は私にはありません。きっと犯人は既に逃走し、闇に行方をくらましたに違いないのです。私は憤怒に打ち震えながら、逃亡犯の消えたであろう方角に向かって虚空を睨むほかありませんでした。
もし犯人が免許取り立てのカワイコちゃんなら不問に付しますが、クソッタレのニートならば市内引き回しのうえ磔獄門に処し、木刀でドタマかち割ったるところでした。いや私が手を下さなくとも必ず、因果応報の定めにより天罰を受けるに違いありません!
帰りの車中、名優デビッド・キャラダインが亡くなられたというニュースが飛び込んできました。色んな意味で、何とも悲しい雨の日でありました。
