116 - 「雪の花」本編集 Vol.1 | 小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 -

116 - 「雪の花」本編集 Vol.1


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 「雪の花」本編集に突入しました。


 本日は平林プロデューサー始めキャメラマンの大沢さん、照明の小川さんの立ち会いの下、オフライン編集のデータを元にまずはカラコレからスタートです。カラコレは全体の色彩を決定する非常に重要な作業であり、ここで作品のトーンが決まると云っても過言ではありません。


 例えば北野武監督作品の所謂“キタノブルー”は誰しもが知るところで、その独特の淡い青みがかった冷徹な画面彩色は、作品の世界観を鮮烈に観客に印象づけることに成功しています。仮に「HANA-BI」 が全編暖色系で統一されていたら、恐らく全く印象は違ったことでしょう。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --HANA-BI

 24分間の「雪の花」本編を構成するカット数は全116カット。その116カットの色味をワンカットずつ慎重且つ確実に調整していく地道な作業が続きます。雪原のシーンでは寒々しさを演出する為に青に転がしたり、昼間撮ったシーンを夜のシーンに見せる“つぶし”と云われる撮影部分では、暗部を沈めたり色合いを変えたりして疑似夜景を創り出します。


 116カットのカウントダウンは完成までのカウントダウンでもあり、数を経る毎にいよいよクオリティの高まる「雪の花」を目の当たりにしながら、私は改めてこの作品を愛しているのだなと温かい悦びに打ち震えていました。