友、結婚す - 前編 - | 小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 -

友、結婚す - 前編 -


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --結婚式の招待状


 芸大時代の同期であった友人が、今度めでたく結婚するそうです。式自体は来月大阪で挙行するのですが、友人代表のスピーチを託されたので日がな一日構想に耽っていました。


 今思えば、芸大時代が人生で最も自由を謳歌していた時期だったかも知れません──もちろん中学・高校の時からアウトローでしたが(笑)──。高校を出て親元を離れ、初めて独り暮らしを経験したのもこの頃です。掃除、洗濯、炊事、何もかもが新鮮で、自分の世界が一気に広がった時期でもありました。


 私は福井から、友人は兵庫から、どちらも片田舎から大阪に出てきた者同士です。同じ芸術学部映像学科の門を叩いた二人は、次第に慣れ親しみ、共に行動するようになっていました。互いのアパートを行き来し、覚えたてのタバコを吹かし、たまには酒など酌み交わし、空いた時間あらば映画を撮り、また脚本の構想を話し合い、時に映画談義が白熱し討論になり、また時に話はニーチェやスピノザの神学論争にまで及ぶこともありました。


 あれから早や幾年、現在友人は陸上自衛隊の映像写真小隊に所属しています。具体的に訊くと、【災害や有事の際、空中及び地上撮影により映像伝送を実施し、指揮所及び総監部に対し映像を配信する任務】とのことです。素晴らしいですね。かつてお互いの夢を語り合った同志は、今や御国の為、祖国日本の為に忠義を尽くす立派な軍人になりました。


 そんな友人の結婚に捧ぐスピーチ。考えてるだけで、何だか不思議と幸せな気持ちになります。一ヶ月後に誕生する新しい夫婦に、幸あらんことを。


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