最新作に寄せて - 「日本いにしえの旅」台本執筆
私が監督を務めさせて頂いておりますBSフジ「日本いにしえの旅」
シリーズ。最新作、鎌倉編の台本を執筆しています。歴史や年代、人名地名に間違いがあってはならないので、文献で確認を取りつつ緻密に進めております。
「日本いにしえの旅」は単なる旅番組ではありません。旅人が古き良き日本の景色を訪ね歩き、その土地々々に連綿と流れる歴史の欠片と原風景を切り取る一篇の叙事詩なのです。
我々の大義とは、登場する旅人が津々浦々を巡りながらいにしえの歴史に触れることにより、その映像をもって観客をバーチャル的に旅人と共にあらしめ、引いては彼らを、現代日本人の忘れかけた祖国たるこの国の歴史と伝統の満ちた豊饒の海へいざなうことにあるのです。
或る知人は言います。ナレーションが堅すぎるのではないか、或いは内容が難しすぎるのではないかと。確かにそうかもしれません。地上波のお気楽な旅番組など観ていると、そう思う人もいるでしょう。
──だがそれがいい。例えば毎日食べるものなら町の定食屋でもいいでしょう。しかし時として由緒正しき料亭で行儀良く襟を正して、日本人に生まれて良かったと思いながら懐石料理を味わうこともまた、素敵ではありませんか。
いよいよ来月、鎌倉ロケです。そろそろ木々が色づき始める頃でしょうか。
