先日、来院されたある患者さんのお話です
膝の痛みでかれこれ２ヶ月も痛みが変わらないとのこと
整形外科を受診するも「半月版の損傷ですね」との診断で年齢のせいにされ・・・
詳しくお話を聞いてみると、
まず痛い箇所は
膝関節の『なか』のほうではなく、比較的表面に自発痛や圧痛があり、
椅子から立ち上がる時や、膝の屈伸動作で痛みが誘発されるということでした
総合的に診て私の判断は、「鵞足炎」です。
まぁ、知識のある方なら誰でも比較的に判断の付きやすいものでしょう
そもそも鵞足とは、
「大腿部の筋のうち、薄筋、縫工筋、半腱様筋の末端の腱が下腿の脛骨の上部に付着して、その３つの腱が集まった部分を鵞足と言いますが、鳥の足のように３本になっていることから鵞（ガチョウ）足と呼ばれている」そうです。
筋は、疲労して状態が悪くなると、
→ 硬くなって、縮むような感じになり、
→ 腱が引っ張られる（筋が緩んでいれば関節部の腱にも余裕がある）
もちろん、ランナーにも多い障害の１つなので、
通常通り、ハムストリング（特に半腱様筋）を解し、
大腿部前面（大腿四頭筋・縫工筋）をしっかりマッサージ
治療の感触も良かったので、施術の途中でベッドから降りてもらい、
軽く屈伸運動をしてもらうと・・・「
痛くない
」
炎症はまだ残っているので多少の違和感は残るものの、
これだけ深く屈伸できたのは数ヶ月ぶりとのコト
あとは、患部にアイシングをしながら鍼治療を施しました
ウチのマッサージはある程度痛いですが、
しっかり解していきますので、解れるまでの過程も実感してもらえるのも特徴
３度目の来院時には、とっても良くなっていらっしゃいました
