東武野田線、愛称 東武アーバンパークライン

本日の日テレ系旅番組「ぶらり途中下車の旅」は野田線でした。

船橋〜大宮と東京都心の外郭を結ぶ路線の一つで、適度な発展具合の住むには良さげな沿線であろうかと思います。

今日も番組を視聴していて、新たな発見もあり面白かったです。

さて、そんなアーバンパークラインこと野田線は、かつては伊勢崎本線や東上本線を退いたお古な車両が、単線区間も多い中を全列車各駅停車で運行する、そこまでパッとしない地味な路線だったように思います。
筆者にとっては川を渡り野田のジャスコ(現イオン ノア店)に併設された遊園地に遊びに出た時や、越谷方面に出かけた時など、近くを訪れた時によく目にする東武電車とあって親近感があったのですが、だいたいの方はあまり知らなかったのではないでしょうか。

そんな野田線が最近は一気に変化している。
アーバンパークラインという愛称が付き、複線化が進み、野田市内の高架化、新型電車の直接投入、本線系統から若めのお古の電車の転入、急行運転の開始(現在は区間急行もあり)、有料特急列車の運転、と目まぐるしい変化を遂げています。

複線化や急行運転、緩急接続が整い、岩槻、七光台、運河、高柳、六実といった副本線のある駅の活用が目立ち、まるで幹線のようなダイヤ形態になった今、便利だし後述の車両の話にも繋がりますが、ファンとしてはなんだかカッコいい。

車両カラーリングも最古参車両の8000系を除けば、独自のカラーを纏うようになり、新車60000系は野田線専用仕様です。

そして幼少期の筆者に言っても絶対に信じてもらえないのが、有料特急列車が走ったこと。
そう、特急アーバンパークライナー。
500系リバティが、その車両特性を活かして、伊勢崎線に直通運転し、春日部で分割併合をおこなうフレキシブルな通勤特急が野田線を駆け抜けたのでありました。

冒頭の写真は柏駅にて。8000系8111Fと並んだアーバンパークライナー。
両者の野田線での共演はごく限られた期間で、並びも二度あったか否かぐらいでしょうか。
貴重な機会に偶々居合わせました。
(この日は北千住からアーバンパークライナーに乗り1時間かけて柏に出て、折り返しのアーバンパークライナーに4分だけ乗り、流山おおたかの森に向かいました)

そしてこれからも野田線の変化は止まりません。
まず、特急アーバンパークライナー廃止の要因になった、春日部駅の高架化。春日部の駅や街が大きく変わるのは必然的ですが、伊勢崎線、野田線の運行形態にも変化が生まれるがもしれません。そのときアーバンパークライナーの復活があるかも気になるところです。

そして新型電車80000系の新製導入と5両編成への短縮化。
いよいよ、昔の野田線の雰囲気を残す電車が追い出され引退していくことになります。寂しさを感じていますね。そしてコスト削減だの省エネだのコロナ禍による流動人口減少だの、憶測が飛び交っていますが、5両編成に短くなります。
真の理由は別にありそうですが。詳しいことは知りませんが、ワンマン化による編成長の制限がも影響しているようです。

今後も東武野田線と沿線の情勢には注力していきたいと思います。