1990年、オイラは中学3年の時に死んだ
両親と喧嘩していた。成績が良くなかったからだ。
昭和の親であったため
「この穀潰し!無駄飯くらいのクソ野郎がぁ!!親の言う事を聞かないなら産まなきゃよかったぁ!!!」
という罵詈雑言だった。
おいらは「うるせぇ!産んでくれなんて言ってねぇ!!こんな家なんて分かってたら生まれてきてねぇ!!」
お互いヒートアップし、しばき合いになった。
何かのはずみで、小柄だったおいらがベランダの窓を破り、そのまま柵を超えて落下する。
「うわぁぁああああ!!」
11階から落下し、ドン!!という音と共に死亡。
風景が変わって、田舎での葬式画面。
眼鏡をかけた幼い顔のおいらの白黒写真。
坊さんが経を読んでいる。
親戚や田舎の近くの人々、中学の先生達、同級生達が見える。
集まった人達は悲しそうでない。
「あんな子だから早めに死んでよかったかもね。」
「何にもならんから、事故だったが死んでよかったね。」
みんながそんなことを言っている。
先祖霊が周りにいておいらに言っている。
「おめぇ、なーんもならねぇで糞みたいに死んじまったべ。」
「うんこのまま死んじまっただな。」
そう言って笑っている。
パラレルワールドなのか?もう一つの記憶なのか?
もしかすると本当は死んだのに、宇宙人さんが時間を戻して死ななかった未来にしてくれたのかもしれない。
いずれにしろ言えることは、地球人はクソだという事だ。