新規装備のデータ取りが一通り終了し、ゲリラ達との遭遇が多く報告される星に向かっていった。

 

小型の新造戦闘艦の大きさは500mくらいか。

 

銀河内大戦時の人型の起動兵器は20m以上~100mと巨大だった。

何しろ、敵となる強大な敵戦艦 大きさは1km以上あり、巨大隕石の衝突でも無傷な代物だった。

そんなものの装甲を貫くのには、莫大なエネルギーが必要である。

それなりに巨大化し、装甲なども厚くなった。

 

それに比べて、大戦後は小型化し、20m未満になって行った。

広大な宙域戦ではなく、惑星近傍での戦いが多くなったため、装備も一応シンプルになった。

また、戦後独立した星々には、連合側が何世代も前の人型起動兵器を輸出している手前、最新の兵器を表立って使いづらかった。

持っている武装は手持ちのビームアサルトライフルと小型の盾だった。

宇宙空間で格闘戦などないため、射撃武器のみだった。

 

問題の星の近くで、戦闘している信号をキャッチした。

「タマちゃん、早速だが出撃してくれ。友軍側が劣勢のようだ。」

「タマちゃん出撃する!他も続いてくれ!」


約小一時間の戦闘で、ゲリラ部隊は全滅。

こちらは小規模の破損だけだった。


それから暫くして、再度新規武装のテストに呼び出された。

それは前回問題だった、遠隔分離多砲台型だった。

遠距離飛ばすのではなく、自機の近くに展開させる方式にしたのだ。その方式だと操縦者への負担が少なかった。また通信プログラムや方式、補助システムなどを見直したりした所、扱いやすさが段違いになった。

それを使って様々なテストを行なった結果、色々な装備への応用が効く可能性が沢山でてきた。

これをベースに更なる発展型が数多く生み出されるのだった。


そしてタマちゃんは、この後も数多くのゲリラ鎮圧作戦、惑星守護活動に参戦した。その数大小合わせて200戦を超えただろう。その間、エース・ベテラン級の機体では小破のみで、勝率はほぼ100%に近かった。量産機では何度か中破したものの、生還した。

テストパイロットとして、新規装備の開発者として、多数の開発に携った。そこから生み出された進化装備は、新しい機体の発展に寄与し、新しい戦術を産み出した。


そんな長い戦いも終わりがくる。

それは意外な辺境の星での戦いだった。


つづいちゃう