新しいテストを行うオプションパーツは、以下のようだった。

① 高機動砲戦型

② 重装甲砲戦型

③ 高機動高火力型 typeA

④ 高機動高火力型 typeB

⑤ 遠隔分離多砲塔型

 

①と②は大戦で使用されたタイプのパワーおよびスケールダウンタイプだった。

①はベテラン、エース級達がよく使用したタイプで、肩部と腰部に2門づつ種類の違うビーム兵器を装備していた。

威力は落ちたが、連射や継戦能力が上がっていた。

機動力はとても高いものだった。

ガンダムで言うとフリーダムガンダムみたいなタイプの形。

②は重装甲で多少の被弾をものともしない砲撃型。

中遠距離からの高火力で敵部隊を殲滅。

一般兵の高火力援護に使われていたタイプの改良版。4門あるいは6門のビーム砲を持ち、周囲に対ビームバリアを展開する。

ガンダムでいうとセラヴィーガンダムみたいなタイプの形。

 

過去のデータがある為、新規素体へのオプションとしての運用は問題なかった。

ただし、オプションパーツとしてつけたり外したりするには、現場での作業が大変だった。

その為、それ用の機体としてまとめて作った方がいい、と言う結論になった。

 

③、④は一般兵からベテランまで幅開く使えるように設計した。基本は背部に高機動兼ビーム砲2門をつけたユニットをつけるだけ。

そのビーム砲が肩にマウントするか、脇下から必要な時に抱えて使うか、の違いだった。

肩にマウントしたタイプは通常のビーム砲とほぼ同じ威力で、連射力が高いタイプ。その為一般兵向けにニーズがあると思われた。

脇下から使用するタイプは、通常より高火力で、ベテラン向けだと思われた。

基本設計はほぼ共通しているので、運用試験データを複数とった後、量産へ話が進んだ。

 

問題は⑤だった。

無人砲台を遠隔で操作できるようにする、これはできた。しかし、高速で移動しながら、これの分離と設置、攻撃これは大変だった。攻撃が終わったら回収する。普通の人間には無理だった。

使い捨てだとコストが悪い。とりあえず、2門の無人砲台のテスト運用から始まった。

「タマちゃん、2門を1度に使わなくていい。1門だけでやってみてくれ。」

とりあえず、1門だけを背部の接続部から切り離し、目標座標に移動させる。同時に、機体は別の場所に移動しながら、無人砲台で目標を攻撃させる。

その後、自分の機体に帰投させる。そんな作業を繰り返しながら、データを取っていた。

何回もテストし、ようやく2門だけなら、ある程度動かせるようになった。

「これは一般兵では無理だな。ベテランやエースでも適性がないと無理だ。もっと簡単にする為に、通信システムを見直そう。」

そう言う結論になった。

 

ここでテスト運用は一通り終了した。

その後、ゲリラの監視行動に戻っていった。

 

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