2000年ころ、大学生で埼玉県に住んでいた。
最寄りの大きな駅は池袋で、電車でそこに向かうことが多かった。
昼くらいからの講義の時、比較的空いている席に座ってゆっくり向かっていた。
何度か、不思議な事があった。
平日の午前10時くらいだったろうか。乗った電車の車両に私以外に乗客がいない。
他の車両を見てみるとぽつんぽつんとしかいない。
途中の大きな駅に止まるも、ほとんど乗ってこない。
異常なまで人がいないのだ。
そのまま池袋に着き、昼の12時近くだったか。池袋構内にもほとんど人がいない。
まるで終電の後のように、誰もいないのだ。
おかしいと思って、池袋駅の外に出て少し歩いてみたが、昼の正午位だというのに歩いている人が数人くらいしかいなかった。
サンシャイン通りの方も人が数えるほどしかいない。
訳が分からなくなって、駅の方に戻って行くと、どこから現れたのか大量の人が歩いてきた。
驚き、周りを見渡すとさっきまでの静寂が嘘のように、たくさんの人達が歩いていた。
こんな経験が2,3回あった。
あれは何だったのだろう?