我が家には猫の額ほどの庭があるが、家の横がすぐに山となっており、落ち葉が大量に飛んでくる。
そこで、以前から庭の落ち葉を掃除するのにブロワーがあればいいな、と思っていた。
ブロワーのタイプは大きく3つに分けられる。
- 電動式 AC100V
- 電動式 充電バッテリー
- エンジン式
いくらなんでも狭い庭でエンジン式ブロワーを使うのは論外なので、電動式なのだが、AC電源は配線の取り回しが面倒なので、充電バッテリータイプが良いかと思った。
ブロワーは構造が比較的単純なため、様々な中華ブランドから格安なものが多く売られているが、どうせなら国産ブランドが良いと考えていた。
オークションで物色していたところ、リョービのBBL-120という充電式ブロワーがバッテリー・充電器付きの備品が5800円即決で売られていたので、ポチッてしまった!

数日後、品物は無事に届いた。
早速充電して庭の枯れ葉を吹いたところ、ホウキで掃くより随分楽に集められ、これは快適だ!と思った。
ところが、使用していると徐々に回転が遅くなり、10分もしないうちに完全に止まってしまった!
どうやらバッテリーが劣化してるようだ。このバッテリーはB-1203F2というNi-Cd 12Vタイプだ。
1202と打刻してあるので、2012年2月製造のものだろう。 8年も前のものだから劣化していてもしょうがないと思うが、オークションの説明にはバッテリーの状態が何も書かれていなかったので、少々腹立たしい気分だ。
気分を取り直して新しいバッテリーを購入しようとネットで調べたが、単体では5000円前後と、結構高価だということが分かった。
本体セットが6000円弱で入手したのにバッテリに5000円払うのはどうも納得できない。(合計すると中華製なら新品が買える値段だ)
いろいろと調べていると、このB-1203F2は内部でサブcと呼ばれる単2電池を短くしたようなサイズのバッテリーが、10本直列に繋がれていることが分かった。
また、ネットではこのNi-Cdバッテリを取り外し、互換のニッケル水素電池に置き換える改造を行った、という人もいたので、セルを交換するのが安上がりかと思った。
Amazonでニッケル水素のサブcのバッテリが売られており、いろいろ容量があるが、どうせなら大きいものをと思い、見たところ、容量もNi-Cdが1300mAhに対し、3000mAhと2倍以上あるものがあった。

これは5個セットなので、これを2つ買うと4020円ととなるので、純正のNi-Cdを買うよりは良いかと思い、買おうとしたとき、純正バッテリと互換でニッケル水素バッテリが入っているものがAmazonで売られているのを発見した!

容量は3000mAhと上記の5個セットを2つ買うより安いし、セルの組み換えもしなくていいし、ユーザー評価では取り付けがちょっと硬いなどと書かれているけど、そんなに悪くないから、これでいいじゃん! と思ってポチッてしまった!
数日後、Amazonより互換バッテリーが届いた。
早速テストしてみようと思い、ブロワーに取り付けを試みた。
ところが、なぜかカチッと最後のところがはまらない...(そういえば評価で硬いと書いてあったことを思い出した)
おかしいなと思いつつ、力任せに押してみると、「ガリッ」といういやな音とともに取り付いた。
嫌な予感がしたので、バッテリーを外してみようと思い、バッテリー側面のプッシュボタンを押しても、今度はバッテリーが外れなくなってしまった!(正確にはプッシュボタンが押せなくなった)
なんてこったい、と思い、大きなマイナスドライバーでこじっていると、「ベキッ」という音とともにバッテリーが外れた。危うく本体側を壊すところだった。
どうしたものかと、ノギスで寸法を調べて見たところ、
- バッテリーのガイドレールが0.5mmくらいずれている
- プッシュボタンのエッジが引っかかってボタンが押せなくなっている
ということが判明した。
このため、1本のガイドレールを切り落とし、引っかかっていたエッジ箇所をカッターで削った。

これでなんとか本体側と取り付け・取り外しが「普通に」できるようになった。
本体に取り付けた、スイッチを入れたところ、充電があまりされていないのか、回転が弱々しい。
そこで、まずは充電と思い、純正の充電器にセットした。(互換バッテリーの説明ではNi-Cdの純正充電器が使用可能とのこと)
ところが、充電状態を知らせる充電器のLEDがすぐに赤点滅(充電完了)となり、当然、全く充電されない状態だった。嗚呼...
この先どうしようか、ここまで来て純正のバッテリーを買い直すのもバカらしいし...と思いつつ悩んだ結果、おそらく互換バッテリーのセル自体は問題ないだろう、バッテリー内の回路に問題があるのではと思った。
そこで、バッテリーのセルだけを元の純正のバッテリーと交換すればうまくいくのではないかと考えた。
早速2つのバッテリーをばらしてみることにした。
こういうのに使用するビスは+のタッピングビスが普通だが、なんと互換性バッテリーはなぜかトルクスを使用している。(こんなところに金かけてどうする!)
ネジ穴が細いため、手持ちのトルクスレンチだと入らなかった。
なんとかトルクスのビットと、昔100均で買ったミニボックスレンチを組み合わせて外すことができた。以下は純正(下)と互換バッテリー(上)をバラしたところだ。

互換バッテリーは3000mAhのはずが、セルには何故か3300mAhと書いてある。
ま、多い分にはいいか...
さて、肝心の配線だが、よく見ると、互換バッテリーの方は純正に比べ、接点周りの配線が少ない!
(互換バッテリー(左))

おかしいな、と思いつつ調べたところ、繋がっていないのはバッテリーの温度を測定するサーミスタの線だ。
↓は純正バッテリーの黒い米粒大のものがサーミスタ (バッテリーに巻いているのはヒューズ?)

なんと、互換バッテリーはサーミスタそのものが付いていないのだ!
充電できなかったのはサーミスタが繋がっていないのに充電器で温度を監視しようとして、異常になったものと思われる。
双方の配線を外し、バッテリーセルの移植を行った。
(サーミスタだけを移植する方法もあったが接点が付いている黒いプラスチックモールドの形状が異なるため、これは断念した)
バッテリーと電極はスポット溶接しているので、これを引き剥がし、ハンダ付けを行った。
ただ、当方は15Wの電子部品用のハンダゴテしか無いので、加熱にとても苦労した。

やや天ぷら気味に見えるが、バッテリー側にも予めハンダメッキしているので、接続は問題ないだろう。
なんとか組み立て、オリジナルのバッテリーケースに収めることができた。

発火しないか恐る恐る充電してみたところ、今度は正常に充電が開始された!
約30分で充電が完了し、ブロワーに取り付けて試したところ、勢いよく風が出た!
早速、庭で枯れ葉を吹いてみたところ、とても快適であった。 約20分使用したが、風の勢いは全く弱まることはなかった。
いろいろ苦労したが、なんとかなったので、良しとしよう。