小田さんは大声だして、いまにも沙也夏につかみかかりそうな勢いだった。
「びっくりするじゃない、もう。でも、父さん断るつもりなんだ」
「断る?そりゃ、いかん。絶対いかんぞぉ!さ、沙也夏ちゃん、詳しく話してくれないか?」

 沙也夏は光太郎と亜紀が話していたことを自分が知っている限り話した。
小田さんは真剣な表情で沙也夏の話を聞いていた。やがて沙也夏の話が終わると、小田さんは腕を組んでじっと目を閉じていた。
 沙也夏は小田さんの顔を見ながら、少し不安になってきた。
〝話すべきことではなかったのかもしれない。これは身内のことでもあるし、いくら小田さんが父さんと仲がいいからといっても・・〟
 小田さんはなかなか目を開けようとしなかった。沙也夏がしびれをきらして口を開こうとした瞬間、小田さんは目を開けて言った。
「沙也夏ちゃん、ヨーロッパに行きたいかい?」
「そりゃ、行きたいけど・・・でも、できないものはどうがんばっても無理だし・・・」
「いや、そう簡単にあきらめてしまっては、実現できることもダメになってしまうよ。沙也夏ちゃん、まだ親父さんは返事してないんだろう?」
「うん・・・。たしか、来月の初めにその基さんが返事を聞きにくることになっているはずだけど」
「あと二週間か・・・よしっ!俺にいい考えがある。ひょっとしたらヨーロッパへ行けるかもしれないぜ、沙也夏ちゃん」
 そう言うと、小田さんは立ち上がって、小走りにショップを出て行った。
沙也夏は小田さんの後ろ姿を呆然として見送っていた。
「ヨーロッパに行ける?まさかぁ」
 沙也夏はますます不安な気持ちになっていた。



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