週末の予定
7月25日(日曜)
第3回 わんぱくカップ 主催 勇輝会館様
今週末は、11名の選手が上記大会に出場します。
大会デビューする生徒を含めて、出場者の大半が初心者です
大会名は可愛らしいけれど…主催される勇輝会館様は、全国大会でも優勝者を
輩出される強豪団体です。
短縮授業が始まってからは…連日15:00からの強化稽古を行ってきました。
エアコンを備えていない道場は“蒸し風呂”状態なので、水分補給の回数を増やして
稽古をしてきましたが…家庭の快適な環境とは、間違いな雲泥の差だと思います。
手指の皮が剥けて…血を滲ませながら…涙を流して頑張る子供たち…
『大丈夫ちょっと休憩する』と声をかけると「押忍やれます」
と答えてミットを叩く手を休める気配がありません。
大会に出場すると…勝者だけが賞賛されてしまいがちですが…
負けてしまった子供だって、これだけ頑張っているという事実を見逃してはいけない
ココは周囲の大人が、しっかり認識しなければならないと強く思います。
何よりも…選手は誰もが一生懸命に戦っています。
入賞するには実力だけじゃなくて“運”も必要になります。
同じ指導者から…同じ質・同じ時間の指導を受けて稽古した者同士なら…
やっぱり体格に恵まれていたり、身体能力の高い者が有利になってしまいます。
100人の競技者が存在しても…全員がプロ選手になれる訳ではありません。
『プロになれる可能性が無い』から選手失格でもなければ…
『プロになれないのだから、頑張っても仕方がない』訳でもありません。
大切なのは「空手が好き」という想いを、どれだけ強く持てるかだと思います。
「好き」だからこそ「興味」が持てるし…だからこそ「頑張る」ことができるのです。
プロ選手になれなくても…指導者の道があるし…武道具メーカーで働く道もある。
今の子供たちが成長して指導者になり…指導した生徒が大会で活躍したら…
きっと保護者の皆さんには“我が子が勝利したのとは別の喜び”が得られると思います。
『選手を辞めたから…稽古をする意欲が失くなった』とならないようにしなければ…
競技としての空手に触れたことがキッカケで…
生徒や保護者が、入門当時の“入門理由”を忘れてしまってはいけません。
“礼儀作法” “忍耐力” “強い心”を求めて、折角空手を始めたはずなのに…
試合を終えて相手選手への挨拶を怠る…指導者への報告と挨拶を怠る…
『嫌がるのを無理やりやらせてもダメだから…』と、結果的に挫折させてしまう。
嫌々であったとしても…「稽古をする」ことで得られるモノも多いと思います。
そりゃぁ誰だって審査結果や大会結果だけを見て叱られたら「イヤ」になっちゃいます。
『○○君は強いのに…それに比べて…』と安易に、他人と比較されたら「イヤ」です。
『勉強はイヤだからやらない』…『仕事はイヤだから働かない』…『子育てはイヤ』
世の中…そんなに「やりたいことだらけ」では無いはずです。
勿論私だって本音は『やりたいことを…やりたい時間だけ…後は自由に』
そんな日々を過ごせるなら過ごして生きたい。
でも…そんな堕落した考えの持ち主だから…空手を続けている訳です。
礼儀作法が完璧で、根気や忍耐力があって…何事にも前向きで…
そんな人間だったら“空手”なんかしなくても良いから…他のことをやったら良いです。
指導者が『アイツは武道の厳しさに耐えることができなかった』で終わらせてはいけません。
「何故耐えることができなかったのか」「どうしてヤル気を失ったのか」
指導方法や、相手への接し方、自分に非はなかったか等を真摯に考えなければ
ならないと思うし…それは保護者も同じです。
人間って意外と強くできているし…意外と弱い生き物です。
私の口癖…
だから空手をやってるんでしょ
押忍