一年以上も投稿をしないで2025年もあと2か月ちょっとで終わるところまできた。

 

YouTubeを初めて2年以上が経過し、なかなかブログに気がまわらなくなったこともあるし、

なんかいろいろとストレスというか、丁寧に何かすることに集中出来ないでいたのもある。

 

YouTube動画を作ることは楽しいのだが、やはり書くこともしたいなと常に思いながらここまで引きずってきてしまった。

 

goo blogが終了するにあたりやめてしまうという選択肢もあったが、シアトル滞在記から残してきたものであるので

 

やっぱりなにかしら続けたい。

 

タイトルは変えずにここからまたランニング、登山や旅に関すること、または生活のなかで感じること、

 

たまには愚痴も書いていこうと思う。

 

Amebaでも宜しくお願いします。

 

 


ヌカビラ岳の肩から山頂まではハイマツの間を縫って行くとすぐである。
テントが一張りあったが三角点だけで山頂の標識は見当たらなかった。
8時22分にヌカビラ岳に到着し、給水だけして先を急ぐ。次は北戸蔦別岳である。
この時、ヌカビラ岳からは幌尻岳は見えたが、途中の7つ沼カールあたりには雲が出てきていたので、この先は曇るかなと。
ここから先は尾根歩きだ。晴れていれば周囲の日高の山々を見ながら、または遠くは大雪の山々などを見ながらの尾根歩きとなるのであるが、
北戸蔦別から戸蔦別岳へはすでにガスの中に入った。北戸蔦別から標高にして100mほど下る。左側には見事なお花畑が広がるが、
今回は時間が押しているのと、ガスっているのでゆっくり撮影は出来ない。所々に腰以上のハイマツ帯が出てくるが
登山道としてははっきりして歩きずらいということはない。一番下ったあたりから少しずつ上り始め、途中幌尻山荘への分岐点を過ぎてさらに登る。
戸蔦別岳へは急登という感じではないが、標高にして150mほど登り返すと山頂に到着した。9時50分に到着した。

戸蔦別岳山頂と幌尻岳方面は真っ白で、北戸蔦別方向だけかろうじて見える程度だった。
ここから幌尻岳への稜線は日高山脈の主稜線から西に外れていく。そしてここからが幌尻岳への核心部分に入っていく。
標高1959mの戸蔦別岳山頂から再度稜線を下っていく。左手にはカール地形で有名な「七ツ沼カール」を見ながら歩く。
標高の一番低いところで1730m程まで200mくらい下るのである。ヤマップなどで見る七ツ沼カールは、皆さん高い所から撮影するのか
稜線上でも結構近くに見えるまで下る。時期的に眼下に見える沼にあまり水はなかった。そしてここから怒涛の登り返しが始まるのだ。
標高にすると200mほどであるが、ここまで10km以上歩いてきての急登はかなりキツく感じる。
やっと思いで登り切ったピークはまだ幌尻岳ではなく、ここからニセピークと戦わないといけない。
データで見ると ニセピークと言われるピークは本峰の前に一つなのだが、実際は小さいピークもあるので遠く感じる。
なんといってもガスっているので本峰が見えないのもメンタル的にきつい。途中、本峰から戻ってくる人に尋ねながら行くと
やっとその山頂が見えてきた。

11時37分 日本百名山 幌尻岳山頂到着。

他の方の登頂と山頂の標識をSNSなので見てきたが、その前に自分自身でくることができたことに感動した。
山頂はガスって真っ白で、周囲の景色が見れなかったのは残念であるが、七ツ沼カールとその稜線が見れたので良しとしよう。
時間との戦いで山頂でサッとご飯を放り込んで来た道を戻ることにする。

帰り道で大変だったのは、なんといってもヌカビラ岳からの下りだろう。疲労に加えて膝の痛みもあったので、あの急な長い下りは本当に嫌になった。
ニノ沢出合いまで下りた時には本当にホッとした。そして取水施設からの残り3kmも嫌になるくらい長く感じた。
幸いにも多くの登山者が入っていたせいもあるのか、ヒグマとの遭遇もなく(もちろん警戒はしながら歩いたが)無事に戻ってくることができた。
上りでへばった相方が本峰に行けず、単独で下山したが、無事に戻ってきてくれていた。
そして最後まで一緒に行動してくれた友人夫婦にも感謝である。


最後の林道を歩きながらしばらく登山はいいかなと思っていたが、このブログ
を書きながらまた来年(今年はもういいが)天気が100%良い時にチャレンジしたいと思った。花畑も見たいし、紅葉も見てみたい、
何よりあの美しくも壮大な稜線を見ながら歩いてみたい。


人気ブログランキング

8月の山の日を含む3連休を利用して日本百名山最難関級と言われる幌尻岳に行ってきた。 
北海道に9つある百名山のうち8つはすでに完登済みで、何回も行ってる山がほとんどだ。 
幌尻岳はその工程の長さと獲得標高から尻込みをしていたのだが、 やっと今年になって、今行かないでいつ行くとの思いに至り4人でトライ。 

結果はYAMAPデータで示すと
総工程(距離) 24.9km
行動時間 14時間22分
獲得標高 2450m

折角の三連休であることと、天気も3日間崩れそうにもなかったので、前日から日高の「日高沙流川オートキャンプ場」に入った。
ここは広大なキャンプ場で、バンガローから電源付きのオートサイト、そして一般のテントサイトまでバラエティ豊富だ。

道路の反対側にはひだか高原荘があり、日帰り温泉で入浴もできる。
ここのバンガローで前泊、後泊と2泊することにした。

前日は翌日の山行開始の時間も考えてゆっくり現地入りし、温泉に入って明るいうちからBBQをし早めに就寝した。

翌日は2時起床。
2時半にキャンプ場を車で出発し、登山口へと向かう。
登山口はキャンプ場から約26km。国道274号線を帯広方面へキャンプ場から約9kmほど走ったところに沙流川にかかる千呂露橋を渡ったところを左折する。
今回のようにまだ暗いうちに移動となると通り過ぎてしまうので注意が必要だ。
カーナビやスマホで千呂露橋を入れて検索すると良いかもしれない。
登山口まで長い林道があるのが北海道の山あるあるではないだろうか。左折してから登山口の駐車場まで約16kmである。
最初の数キロが舗装された道を走れるが、釣り堀の看板を通り過ぎると砂利道となる。道路もやっと一台通れるくらいなので要注意だ。

長い林道を道なりに1時間弱行くとやっと駐車場に到着。ここから先へゲートがあって車は入れない。「北戸蔦別岳登山口」だ。
駐車スペースは上手く入れれば15台くらいは駐めることは出来そうだ、今回は3時半くらいに到着ですでにほぼ満車状態で
数台は路肩駐車をしていたが、運よくトイレの脇にスペースがあった。
トイレは簡易水栓のトイレがある。登山者どうしで綺麗に使いたいものだ。地元の山岳会の方が清掃道具を置いてくれている。

日の出時刻が4時20分くらいだったのでまだ外は真っ暗だ。ヘッドライトを使って最後の準備をする。

入山届に記入していよいよ幌尻岳へ向けて出発だ。時刻はちょうど午前4時。
ゲートの脇を抜けてすぐに千呂露川にかかる橋を渡る。
その橋のところで丁度千呂露川とこれから歩く林道沿いを流れる二岐川が合流する。ここから北電の取水施設まで約3kmの林道歩きだ。
車も通れる管理用の林道だから広くて歩きやすいのだが、ここでヒグマに遭遇することをよく記事で読むので緊張感もある。

40分ほどで取水施設に到着した。すでに日の出時間を過ぎているのでヘッデンもいらない。給水と上着を脱いだ。

林道の終点でかなり広く、登山口の駐車エリアよりも広いと思う。ここまで車で入れればだいぶ楽なのになと思う。
実際、ゲートからここまで自転車を使っている人もいた。賢い選択だ。
取水施設の山側に「北トッタベツ岳登山道入口」の看板がある。ここから登山道だ。緩やかな樹林帯を歩く。30分ほどで二ノ沢出合に到着した。

ニノ沢出合からニノ沢に沿って渡渉が始まる。右岸、左岸と10回くらいは渡渉するがピンテがあるのでしっかり確認しながら歩けば
道迷いすることはないだろう。また増水してなければが条件だが、ミッドカット以上の登山靴ならそれほど濡れることもないだろうと思う。

渡渉が終わるとヌカビラ岳への急登が始まる。
急登が始まってから相方のペースが落ちてきたのでペースを合わせていったら、トッタの泉へはニノ沢出合から1時間40分ほどで到着した。
急登の丁度中間地点だろう。折角なので少し給水をしてヌカビラ岳を目指す。ヌカビラ岳の肩にある大きい岩が見えてくるともうすぐヌカビラ岳だ。
振り返ると樹林帯の間から景色も広がってくる。トッタの泉から1時間ちょっとでヌカビラ岳の肩に到着した。
ここまでくると幌尻岳への稜線が視界に入ってくる。


YOUTUBE動画も公開中

人気ブログランキング
7:00
初めての富士登山競走山頂コースがスタートした。

今回の参加に対して十分な練習したかといえばそうではないが、やれること最低限しての挑戦だ。
というのは昨年から膝を痛めてしまっていて、治療およびリハビリをしながら練習をしてきたが、やはり十分とは言えないからだ。
しかしそれも踏まえての今回の挑戦である。

スタートしてからのロスタイムは1分もなかったと思う。
昨年の5合目はコースの勝手がわからないし、スタートブロックもHブロックだった(今回と同位置)ので
スタート直後から積極的に前に前に行った。そのせいでロードが終わる馬の背でかなりのエネルギーを使ってしまったと思う。
今年は山頂コース初挑戦。試走はしてないので吉田コースの5合目以降の詳細はわからない。
やはりYOUTUBEと昨年完走した友人からの情報だけである。そんなことから、頑張らないといけないのは重々承知ではあるが、
頑張りすぎないで5合目を通過することを第一としてスタートした。要はあまりガーミンを見ず、ペースを気にしない。
強いて言えば私はDブロックなので、少しでも前のブロックのランナー(C出来ればB)の中でレースを進めることである。
少なくとも前のブロックのランナーは、5合目の持ちタイムは私より良いからだ。
走りのイメージとしては、昨年は少し歩いてしまった馬の背直前の急坂を歩かないで行くことである。
やはり歩くのと少しでも走るという行為を続けるのとではかなりの差が出るからだ。

5km通過タイムも正確には覚えていないが、ガーミンで比較すると昨年より1分ちょっと遅かった。
7.2km地点の中の茶屋での比較もしてみると、ここで昨年より約2分弱遅くなっている。
昨年は6月にサロマを走り、その疲れと直前に少しハムを痛めたせいで頑張った割には結果が伴わなかったが、
今年は膝痛もあったが、富士山を最優先にしたこともあり、またペースを意識て調整したこともあり、
2分のビハインドがあってもメンタル的には余裕があったように思う。この時点ではだが。

中の茶屋で柄杓で水を頭からもらい先を急ぐ。この手前の給水所でもそうだが、スポーツドリンクと水
そして塩タブレットとレモンを必ず摂ることにした。脱水と足攣り対策だ。
中の茶屋を過ぎるとコースはグッと狭くなる。まだ舗装された道ではあるが、その舗装も結構ガタガタだ。
亀裂があったり、アスファルトが剥がれて穴になっているところもある。そして徐々に勾配もキツくなってくる。
今回も5合目挑戦のメンバーのために、前日に車で馬返しまで下見をしたが
、自分で目印にしていた地点から馬返しまでの距離が思った以上に遠く感じたが、
なんとか歩かずに10.8km地点の馬返しに到達した。
タイムは1時間6分44秒。

この時点で昨年より2分15秒の遅れとなった。きついことに変わりはないが、体力的にもメンタル的にもまだ昨年より余裕だ。
そしてここからコースは登山道に入る。
富士山の登山道は北海道のそれに比べると段違いに整備されている。通常の山道というよりも遊歩道といった感じだ。
馬返しからは神社の境内のような広い山道を行くが、その先から急に狭しくなる。
V字に侵食されたような登山道がかなり長く続くのだ。そしてここが渋滞が発生する最初のところといってもいいだろう。
このパートに入ってくるとコースは狭くすれ違いもちょっと大変というくらいになり狭く、追い越しは基本できない。
無理な追い越しをしようとするとV字の両サイドの斜面を無理やり行かねばならず体力も消耗するが、コースを壊してしまう。
そして数十メートルか毎に四角く木で囲われた一辺4-5m角の中に大きめの石が置かれたところがある。
これは「浸透桝」といって雨が流れて登山道を侵食しないように、ところどころこの枡で水を浸透させるものだ。
ここだけは他と比べて平らになっているし、広いのだが、追い越しポイントにならない。浸透桝に入れば段差だし、両脇をすり抜けるのがほとんどだが、それでは前に行けない。
結局このパートでは渋滞を繰り返しタイムロスにもなる。休憩と割り切るしかない。

3合目付近からは登山道も石段のようなところも現れる。基本広いので前のランナーを抜こうと思えば抜けるようなとこも多くなってくる。
トップ選手であれば走って登っているのだろうが、私レベルではそうは行かない、下りは一切ないが時折現れる平らなとこで少しでもタイムを縮めるべく走る程度だ。

コースも5合目近くになってくると溶岩が突き出たようなところも増えてくる。足元に注意ないと登山靴ではなのでうっかりぶつけると痛い思いをする。
少し広い石段が見えてきたら目の前の視界が開け、アスファルトの滝沢林道に合流する。
この道を道なりに約200mくらいだろうか、行くと再び登山道に入るが、ここも200mほどで再度滝沢林道に出る。
5合目コースはこの道路を横切って再度登山道に入り、100mしないでゴールの佐藤小屋だ。
山頂コースは佐藤小屋へは行かず、この滝沢林道に沿って下山コース方向へ250mほど走ったところで5合目関門を迎える。
5合目通過タイムは2時間8分59秒。

昨年よりも2分31秒遅いが、5合目に関しては計測地点が違うので参考にならない。滝沢林道へ出た時点で感覚的には
佐藤小屋通過タイム換算では昨年と同じか少し速いと感じていたので、今回の5合目関門タイムとしては、思ったよりも時間がかかっていると感じた。
なんといっても関門6分前だ。正直厳しい展開だがここからが本番である。とにかく前へ。コースは関門すぎてすぐに左へ折れ再度登山道へ。

5合目の給水所を過ぎて再度コースを折り返したところでヘルメットを受け取った。ここから先はヘルメットを装着しないと失格だ。
ヘルメットといってもよくある登山用のヘルメットというよりも、工事現場などで使うヘルメットの内側についているペラペラのものだ。
実際落石などにどのくらい効果があるかと言えば疑わしいが、ないよりは良いだろうし、万が一転んだ時も一定の効果はありそうだ。
私の場合はキャップの中に入れるのも面倒なので、上からそのまま被った。ちょっと窮屈だったが直す時間ももったいないのでそのままで。

6合目の前半はちょっとした低木の中を歩く。そう歩くのだ。なるべく速く。そして少しでも平だったら走る。走ろうとする。
その繰り返しが延々と続く。登山道は砂礫に変わって滑りやすい。登山道は広いのでペースを上げれば抜くことが出来るが、やはり歩きやすいとこは多くの登山者が歩くので路面が締まっているので若干歩きやすい。
そして登山道の勾配も徐々にキツくなってくる。黙々と歩くのである。

6合目後半から登山道は荒々しい溶岩の岩登りの様相を呈してくる。7合目はそのほとんどがその溶岩だ。急なところも多くなりロープや鎖場となっているとこもある。このレースは登山道を利用しているので
一般の登山者も多く登っている中で狭い登山道を登っていく。溶岩の岩場には少しでも前にと張り付くようにランナーが岩場に取り付く。
ここでも渋滞だ。道が狭いというだけではない、疲労で前に進めなくなっているランナーが道を塞いでいるかっこうだ。
しかし、速かろうが遅かろうがみんな必死だ。少しでも早く上へ。そんな思いで頑張っている同士に「遅いから退いてください」とは言えない。
だが前に行きたい気持ちはみんなある。そしたらみんなで頑張るしかない。
「気合い入れろぉ」
そんなカツがどこからか入る。すると周囲で、
「おー!」と呼応する。一瞬だがペースが上がる。
7合目の後半だったか、山小屋の手前の階段で渋滞になった。疲労なのか、足が攣ったのかなかなか進まない。
私もやってみた。
「気合い入れてけよ!」初挑戦で少し図々しいと思ったが。

岩場の7合目を通り過ぎると再度砂礫の登山道となる。6合目と少し違うのは大きめの溶岩石も多くなってくる。足元を取られる。
8合目が最後の給水となっており、ゴール手前の最終関門がある。ここで少し後悔したことがある。
8合目には7つの山小屋があるのだが、そのどこが関門なのかきちんと事前にチェクしていなかった。
8合目と言われる最初の山小屋は「太子館」(後から調べて書いている)だと思うのだが、8合目で最初の給水を受けた。ここが最後の給水と思って登っていくとまた次の山小屋(蓬莱館」でも給水があった。
この次の山小屋(白雲荘)で周囲のランナーにどこが8合目関門なのか聞いたら、ほとんどのランナーがあまりわかっていないのか、疲労で話すことが出来ないのか答えが返ってこなかったが、ある一人が「あと二つ上」と教えてくれた。
後でわかったが「富士山ホテル」だ。

その一つ上の山小屋を通過した後くらいで上から声が聞こえた。
「8合目関門閉鎖10分前です」

もう苦しいしかない未知の世界。昨年御殿場コースで山頂に行ってはいるが、この疲労した状態でもう目前に迫っている関門であっても10分で行けるかどうかの判断が出来ない。とにかくいくしかないのだ。

思ったより早く到達することができ、8合目関門通過は8分前。

しかしそこから見た山頂はまだ遥か先に見えた。距離にして約1km。山頂ゴール関門まで38分。普通の登山であれば余裕のタイムであるが、
高度の関係で空気が薄いのか疲労感は半端でなく、正直間に合わないと絶望感満載だ。
しかしいくしかない。ここまできて止める選択肢はない。

山頂方向を仰ぎ見ると九十九折りの登山道はランナーの列で山頂までつながっている。

ゴール関門14分前でも見える山頂はまだ上に思えた。
必死の思いで這ってでも、ゴールへ。
ほんとに這ってた(笑)
ゴール関門5分前に鳥居が見えた。先にゴールした友人が待っててくれた、応援をくれた、多くの人が声援をくれた。
間に合った。

ゴールタイム 4時間26分14秒

久々にゴールで感極まった。
友人ももらい泣き。
下山後、今回一緒に山頂トライしたけど残念ながらDNFになった2人も一緒に泣いて喜んでくれた。5合目コースの三人も無事走りきった。
応援に回ってくれた相方にはみんなのサポートに大感謝だ。一緒に参加した全てのランナー、大会関係者、ボランティアの方々そして素晴らしい舞台をセッティングしてくれた霊峰富士に感謝したい。
また来年も。きっと。

YOUTUBE動画も参考になれば幸いです。

人気ブログランキング
第77回富士登山競走

キャッチフレーズは「過酷に挑む価値がある」だ。

富士山は言わずと知れた日本一の山であり、その標高は3776m。
そして富士登山競争はその開催地でもある山梨県は富士吉田市の市役所を
スタートし、ゴールの富士山山頂まで標高差約3000m、距離21㎞を
制限時間わずか4時間30分以内でゴールしなければならないまさに過酷なレースである。

レース記の前に富士山を登るにはおもに4つのルートがある。
・吉田ルート
・須走ルート
・御殿場ルート
・富士宮ルート

吉田ルートは今回の富士登山競争にも使用されるルートでもあるが、
山梨県側の富士山北側から山頂を目指すルートで、富士山に登る登山客の
半数以上がこのルートを使用する。富士スバルライン五合目が一般的な
登山口となり山頂までの標高差は約1400mとなる。
上りと下りのルートが別々になっていて、上りにルートには五合目以降
8合目まで多くの山小屋が営業している。最近は入山規制や弾丸登山などで
メディアによく登場するもっともポピュラーなルートだ。

ちなみに富士山は頂上が御鉢状になっていて、各ルートからその御鉢に
たどり着いたところが各ルートの山頂となっているが、最も高いところ
いわゆる3776mの地点は富士山の南西側に位置する「剣が峰」だ。
御鉢は一周できるのでどのルートから登っても剣が峰には行ける。

その他のルートについては「富士登山オフィシャルサイト」のHPを参照されたい。
 私は昨年この富士登山競争の五合目コースに出場した時が、生まれて始めて
の富士山登山であったが、レース翌日には御殿場コースを利用して登頂した。
御殿場コースは大砂走りという火山砂利をほぼ直滑降で下りられる下山コースが
ありダイナミック。コース距離が片道約10㎞、標高差2250mと他のルートと比べて標高差が大きく、
長いため健脚向きだが、その分登山者も少なく、静かな登山が楽しめる。

さて、レース記へ戻るとする。

昨年5合目コースで山頂へ初出場し、山頂へ挑戦できる規定時間(2時間20分以内)内にゴールし、
山頂への資格をゲットしての初挑戦となる。ちなみに昨年の五合目コースのゴールタイムは、
2時間6分28秒
富士登山競争のような特殊なレースだと、タイムをみてもピンとこないので
参考までにこの記録がどのくらいのものかを順位で見てみると、
種目別(男子)311位/1200位(上位26%)
総合 326位/1338位(上位24.5%)

大会HPを見てもらえると過去の結果も見ることができるが、昨年の五合目
コースでぎりぎり山頂参加資格規定時間でゴールしたランナーの順位(男子)
は590位/1200位(上位49%)となる
他の開催年を見てみると上位50%-60%くらいとなるのかなと思うが
結構天候に左右されるのではないだろうか。

初挑戦だった昨年はスタートブロックが後方寄りだった。初参加はマラソン
等のタイムがよかろうと関係なく後方のブロックに振り分けられる。
ちなみに山頂コースへの参加資格だが、過去3大会までの記録が有効とされ、
その時の5合目の通過タイム(5合目コースの場合はゴールタイム)が2時間20分以内であることが条件となる。
山頂コースの完走の有無は関係ない。
そしてこの5合目通過タイム(ゴールタイム)の速い順に前のブロックが割り当てられる。(多分)
もちろん山頂コース参加者は完走することが最重要であることに変わりはないが、翌年の参加を考えるならば、
5合目の通過タイムも重要になってくる。
通常のマラソン大会などもタイムを狙おうと思えば(グロスの場合だが)、
少しでも前のブロックが有利とはなる。後方だとそもそもスタートラインに
到達するまでに時間がかかる。(ロスタイム)それに加えてスタート後は、
前方に詰まった他のランナーの混雑が解消するまで自分のペースで走れないということでさらに時間がかかる。
富士登山競争も例に漏れない。しかし、ロードのマラソンレースの場合は
スタート時の混雑さえ抜けてしまえばコースは通常一般道路であることが多い
ので、段々とコースは空いてきて、あとは自分のペースで走れるが、
山岳レースの場合はそうはいかないところに難しさがある。
富士登山競争の場合、スタートから馬返しという距離にして10.8㎞ポイントまでは、
上り坂とはいえコースはロード(アスファルトの道)であるが、そこから山頂までは通常の登山道だ。
場所によっては上り下りで道を譲らないといけないくらい狭い場所が多々ある。
そう、スタートからの位置取りによっては渋滞がずっと解消しないという状態に陥るのである。

そんなことで山頂初挑戦の今回は昨年のタイムからスタートブロックはDである。
山頂コースのブロック分けはAブロックからEブロックまで、5合目コースはFブロックからJブロックとなる。
各コースのブロック名はアルファベットで繋がって入るが、山頂コースのスタートは7時、5合目は9時なので、
AおよびFブロックがそれぞれ最前列のブロックとなる。そして各ブロックは概ね400人ずつで
女性の参加者は優先的に前方ブロックへ配置される。
Dブロックということは、ブロックの最前列に並んだとしても、その前には1000人から1200人のランナーがいることになる。
今回の大会要綱で確認すると1000人弱くらい前にいた。

レーススタートの1時間前くらいに一緒に参加するラン友さん4人とともに、
相方にホテルから車でスタート地点の富士吉田市役所に送ってもらった。
すでにスタート地点には多くのランナーさんがいて、各々準備をしていた。
まだスタート1時間前の午前6時台だというのに結構暑さを感じる。

荷物を預ける。
荷物は山頂も5合目も二つ預けることができる。5合目と大会会場である富士北麓公園だ。山頂コースは山頂のゴール後でも5合目まで下りてこないと着替えたりすることはできない。
天候次第では気温がかなり低く、風も強くなる山頂なので何を預けて、何を身につけて、どうやって持っていくかもレースに影響する。
初参加もあってYOUTRUBEなどで色々勉強させてもらった。
今回は直近まであまり天気予報が良くなかったので、どちらに天候が転んでもいいようにアイテムを用意したが、
前日には天候は良さそうだったので、ザックなどは使わず、ショートパンツ(山と道の5ポケット)に薄手のウィンブレと
小銭(トイレ&ドリンク用)、痛み止め、エナジジェル(1個)を入れ、ランニングボトル(ウェルビー シェイクハンズ)を腰に挟んだ。
給水は浅間神社、中の茶屋、馬返し、3合目、5合目およびその上は8合目までの小屋にて受けることができるが、
一つ邪魔にならない程度にマイボトルなどあると途中でも給水が取れて便利だった。

スタート30分前までにトイレも済ませて待機所で待つ。
スタート地点は市役所前の一般道であるが、スタート30分前に交通規制が入り、選手は各々スタートブロックに入ることができる。
ここでちょっとしたハプニング。Dブロックの待機場所がDブロックの最前列よりもかなり後方であったのだが、交通規制が入りブロックのプラカードを持ったスタッフについていくと、すでに数列にもなるランナーがブロックの前に陣取っていた。
スタート時の位置どりも大切なのでかなり早くから待機所にいるランナーもいるのでこれは大会側のちょっとしたミスであろう。
それも開会式が始まったら忘れてしまう程度だが・・・

選手宣誓は上田瑠偉選手。
そして恒例のえいえいおーで一気にテンションがMAXになった。

7:00
初参加の第77回富士登山競走がスタートした。

つづく・・・

マラソン・ジョギングランキング