東洋医学の大切な要素である気。
この気は「元気」というものが基になり、五臓六腑に配置されてそれぞれの臓腑での気という形で働きを持ちます。
この五臓六腑によって気が不足してしまうとその臓腑の働きが悪くなってしまいます。
この五臓六腑には三焦という考え方があって、上中下と分類されています。
上焦というのはほぼ胸にある臓で肺、心に当たります。
中焦は脾にあたります。
下焦は肝と腎です。
気の不足が起きたとき立ち直る速さは上中下の順番で、上焦が一番早く、適応する薬剤を用いれば数分単位で回復してくれます。
中焦は、数日から数ヶ月単位の時間がかかり、下焦は数ヶ月から年単位になることが多いです。
中焦に用いる薬剤の六君子湯はだいたい数週間服用して調子が良いという方が多いです。
下焦に使われる代表的な八味地黄丸の場合、早くて3ヶ月ぐらい、普通は半年ぐらいの服用が必要な方が多いです。
最近では数日から半月ほど飲んで変化がないとやめてしまう方が多いのですが、肝腎の薬剤のように気を補うだけでも数ヶ月から年単位でかかる場合もあるのでくわしくは自分の状態と薬の効き方をよく説明を受けて服用すると良いと思います。
よいち漢方 薬剤師 小林