ここ数日、朝の重だるさの相談が続きました。
毎年夏の終わりがけのときにはよくある相談です。
これは夏場水分を取ったりエアコンで体を冷やしたりしていることで内蔵が冷えて(漢方の意味で)起こる症状です。
体の冷えにも段階があり、三焦喉の位置まで冷えているかによって対応方法が異なります。
上焦の肺や心の冷えで体がだるい場合は朝起きたときに葛根湯や桂皮の入った飲み物(カプチーノ)や生姜のはいったものを飲むとすぐに温まり体が楽になります。
中焦の脾胃が冷えているときにはしょうがなどもよいですが、寝る前にお白湯を飲むのが効果的です。アイスコーヒーやジュース、ビールなどをたくさん飲んだという方はだいたいこれが原因です。漢方薬としては藿香正気散や乾姜というものが配合されたものが良いです。
下焦の肝や腎が冷えている方の場合は少し手間がかかり、ひどいときには附子の配合された処方や肝臓を温める生薬製剤を使います。これらも前日の夜に服用するほうが良いです。
しっかりと今対応すれば回復は早くなりますし大きな病気を引き込むこともなくなります。
よいち漢方 薬剤師 小林