ある日、リロは、激しい腹痛に、襲われ病院に行った。緊急で、1日入院して次の日退院したが。。。
リロは、病気ではなかった。。。
ごく、初期の流産だった。。。
もともと、生理不順で、結婚してからも、なかなか子供が出来ず、不妊治療もしていた。最初の妊娠は、子宮外妊娠。その後、体外受精で、妊娠までは3回いったが、流産。。。流産。。の繰り返し。
38歳とき、最後の赤ちゃんを、妊娠していたが、末期癌で2年間寝たきりで自宅で介護をしていた母が亡くなり、ショックや心労で流産してしまった。それを機会に、リロは子供のいない人生を歩むことに決めたのだった。
今回の妊娠は、思いもよらないことだったので、気づくのが遅くなってしまった。どう考えても、ケンとの愛の結晶だったはずだ。
びっくりした気持ちが、強かったが、失ってみて、二人の愛の結晶が、居なくなってしまったことに、あとから、ショックが襲ってきた。
後悔しても後悔しきれなかった。
次のデートの時に、待ち合わせてすぐに、ケンにうちあけたリロ。
ケンは、何も言わず、リロの手をぎゅっと握り、歩き出した。
今日は、どこにいくのか、まだ決めてなかったが、横浜駅で待ち合わせたケンは、横須賀線のホームにリロの手を引いて上がって行った。
『鎌倉に行こう』
二人で、鎌倉駅から、小町通りを通り、八幡宮のででお参りしてから、のんびりと、長谷寺まで歩いた。
長谷寺には、水子を祀ったところがあったので、二人でロウソクを買って、お参りした。心の中で、ごめんねと声をかけたリロとケン。
『毎年、ここに会いに来ようね。』ケンはリロをぎゅっと抱きしめて言った。
あのまま、赤ちゃんが授かっていたら、この先、人生が大きく変わっていただろう。
悲しい出来事だったが、二人の愛をさらに深めた出来事になった。