5年前の事です。
子どもの学校の役員をずっとしていたせいもあり、なかなか実家に行く時間がありませんでした。
ある日子どもが
ババから電話があったよ。なんか渡す物があるから、ババんちに寄ってって
次の日、私はたまたま実家付近を車で通りかかったので、母の家のエントランスに車を止め、電話をしました
私は、母が息子(孫)がウソつきだと決めつけた事に怒りを覚えました
せっかく来たけど、もう帰ろう
一緒にお昼でも食べようかと思ったのに
ちょっとでも情け心をかけた私が馬鹿だったな
やっぱり 母は自分勝手で嫌な人だ、そう思って車を出そうとしました
その時、ふと思い出したのです。息子が言っていた
「ババが『何か渡す物がある』って言いよった」という言葉を
毎年、敬老の日になると、町内会から高齢者に菓子折りが贈られるのです。
母は糖尿病なので、その菓子折りはいつも私の家族にくれていたのです
敬老の日の後だったので、もしかしたら母はそのお菓子を渡そうと思って電話したのではないだろうか、と
車を出しかけていたけれど、もう一度母に電話してみました
私はこの時、血の気が引く思いでした
昨日の自分がした行動を覚えていないとは
電話をかけた事も内容も覚えていないのです
こんな事は初めてでした。
よく、食べた内容を覚えてないのは大丈夫だけど、食べた事を覚えてないのはヤバいと聞きます。
まさに母の場合、そのヤバいやつが来た!と感じました。
その時はすでに膝の手術をした後だったので、母は要支援1でケアマネさんがついていました。
私はすぐケアマネに会いに行き、認知症かもしれないと相談しました。
まず医者に診せて診断をしてもらうように言われました。
すぐさま 物忘れ外来のある町医者に行き、MRI検査と認知症テストをしてもらいました
医者の診断は
👨⚕「年相応の認知機能だと思うが、ひょっとしたらアルツ…ハイ…かなぁ、いや、あー、…念の為大きな病院で検査してもらってください」
町医者は自信がなかったのでしょう。脳外科専門の大規模病院を紹介してくれました
そちらでまた同じように認知症テストと歩行検査をしました。町医者から送られたMRI検査の結果を見た担当医師は、すぐさま
水頭症ですね
とあっさり。
水頭症の症状と治療法を説明してくれました
急に現れた母の記憶障害は、脳内にパンパンに溜まった水によって脳が圧迫され萎縮したせいだったのです
つづく
ではまた
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_301.png)
![飛び出すハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/610.png)
![PVアクセスランキング にほんブログ村](https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11153754.gif)