睡眠薬 | 青山 外苑前 肩の整骨院 肩楽堂ブログ

睡眠薬

 日本で処方される睡眠薬の7割近くを占めるのが、ベンゾジアゼピン系と呼ぶタイプです。脳神経の活動全体を抑える神経伝達物質「GABA」の働きを促し、眠りに導くGABA受容体作動薬の一種です。約50年の使用実績があり、10種類以上が使われています。服用後にふらついて転倒し、骨折したり、認知機能の低下をもたらしたりすることがあります。半年以上服用している人の3~5割で、中断しようとすると動悸、発汗、不眠のぶり返しなど一種の禁断症状があらわれます。特に高齢者への利用は推奨されないといいます。ベンゾジアゼピン系に次いで多いのが非ベンゾジアゼピン系です。GABA受容体作動薬の一種で、筋弛緩など睡眠以外に影響がでないよう改善したが、多少のふらつきなどは残ることがあります。

 作用の仕組みが異なる薬として注目されているのが、メラトニン受容体作動薬と、オレキシン受容体拮抗薬の2つです。メラトニン受容体作動薬は眠りをもたらすホルモンのメラトニンと同じような働きをし、体内時計のリズムを整える。2010年以降各国で使用されています。

 オレキシン受容体拮抗薬はさらに新しいものです。目を覚まさせる神経伝達物質「オレキシン」の分泌を減らす方法で睡眠に導きます。

 GABA受容体作動薬ほどの脳の働きに広い影響がないとされ、これまでのところ目立った副作用の報告はありません。