今で高校を卒業してから、フルタイムの大学生を13年もしている。
たぶん、ここまで学生経験が多い人間も珍しいだろう。
しかも、今のところ全くダブらずに13年である。
留年をして、8年大学に在籍したとかは結構あるかもしれないが、実際は4年の課程だから、それは4年だ。
僕の友達は、工学部を出た後に、医学部に行ったが、それでも、10年だ。工学部で1留しているから、在籍は11年だけど。
博士課程まで行ったとしても、10年ぐらいで終わる。
僕以上に大学に行っている人には会ったことがない。
言わば、大学生のプロである。
色々経験して、今までに会った学生たちの立場になって考えられるようになった。
日本で大学を卒業した後、働いていた病院の院長は、在日韓国人だったが、彼が、学生時代(僕と同じ大学)、外科の先生が彼になかなか単位を与えなかったということは、10年以上経った、その時も彼はまだ根に持っていた。
僕はその話を聞いたときは、そんなことってあるの???って思っていたが、
今、ここで他の学生と違う立場になって、心情的に単位を与えたくない学生に単位を与えしぶるという行為が本当にあったんだなあと実感している。
それから、僕が日本の大学時代、同じクラスに僕より10歳以上、年上の30代の人たちがいたが、彼らの気持ちが今はよくわかる。
それから、中国に留学したとき、北京で、レベル分けの試験の時、そのクラスに入りたい学生はほとんど日本人だったが、一人だけ白人の女性がいた。
そして、試験(簡単な口答試験)の結果、その女性だけ、一つ下のレベルのクラスにいくように言われていた。
今僕は、白人の中にひとりのアジア人。彼女の気持ちがよく分かる。
おそらく、彼女はかなり中国語を勉強してきたんだと思う。少なくても僕よりはやっているはず。
僕は、その試験の時、先に受けた日本人にどんなこと聞かれたか聞いて、それだけ即席で準備して、合格した。
彼女にはそんな特典はなかったし、先生の白人は中国語できないという先入観も彼女が下のレベルにされた原因だとおもう。
今、僕は彼女の気持ちがよくわかる。辛かったろうなあ。
それから、広州では、長期の留学生として、ひとりベルギーの学生がいたが、彼は結構ピリピリしていた。
今の僕の状態と同じだろうと思う。
色々経験して、やっと今までに会った人たちの気持ちが分かるようになった。
やっぱり同じような立場にならないと分からないことも多い。
今、欧州人のクラスメートに僕がどんな気持ちが聞かれたら、君がここを卒業して、10年以上経ってから、アジアの大学で勉強したら、僕の気持ちが分かるかもって、答えるかも。