よい獣医の見分け方 | ヨーロッパの片隅で

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シリアスな話題から下ネタまで、ただ思いついたことを書いていきます。

日本で10年ばかり獣医として働いていた。でも一生の仕事にするかどうかは決断しかねていた。アフリカに野生動物とかの治療に行った。そこで自分のライフワークにしてもいいと思うことが自己満足ながら見つかった。でも獣医の仕事も面白いので少しは続けていきたい。


でも日本の獣医はバカ過ぎます。飼い主も未熟です。よく「いい獣医の見分け方」なる本を見かけるが本質的な部分をついていない。待合室が広いところがいいとか、ペットの食事のことを「えさ」と言う獣医はだめだとか。そんなのどうでもいいこと。


いい獣医の見分け方、簡単です。僕が教えてあげます。答え「結果がすべてです」。病気がよくなったかどうかだけで判断してください。それが一番簡単で間違えのない「いい獣医の見分けた方」です。もちろん病気によってはどうしてもよくならないものもありますが、2,3回その獣医に診てもらえば判断できるはずです。


口のうまい獣医は、よくならなくても、「そんなもんだよ」みたいに言ってうまく飼い主を納得させますが、獣医の言葉より結果だけ見てください。


どうして獣医のレベルが低いか。それは教育が悪いというのも主要な原因です。6年間で色んな動物のことを学びます。まず無理です。医学部では6年間で人のことだけ学ぶんですから、無理なのは明らかです。その上、獣医学部では5年と6年は研究室に所属して卒論のための実験をします。これは実質的に修士課程と同じです。研究者になるのだったらこの方がいいですが、臨床家になるのには臨床が弱すぎます。卒業しても何もできません。でも皆獣医になれます。ある程度そこそこに学んでも国家試験通るからです。


新しくなった薬学部のように臨床家のコースと研究者のコースを分けたほうがいいかもしれません。そうしないと6年では無理です。8年はいります。


もちろん、勉強熱心な獣医は卒業後、一生懸命勉強しますが、たいてい手術の方法とかすぐに金になることしか勉強しません。解剖学とは生理学とかの基礎力がないからどうしょうもありません。


と不満をたらたら述べましたが、長くなるのでこの続きはまたの機会にします。