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こんにちは ケノシュです

 

今回は家庭の熱源についてのお話です。

 

i-smartはオール電化が前提となっており、非常に高価な機器であるエコキュートがなんと標準でついています。

ブログを拝見していると実際にオール電化仕様にしている方も多いようですが、私はオール電化にはしませんでした。

 

我が家は

①床暖房:電気

②給湯設備:灯油

③ガス乾燥機:都市ガス

の3本立てとなっています。

あまりエコじゃ無い気もしますが、ZEH申請には影響しないので気にしません(笑)

 

このようにした理由を各方面から述べていきたいと思います。

なお、私は物理の畑の出では無いため、計算間違いや大雑把すぎる計算もあるかもしれませんので、その辺りはご了承下さい。

 

 

1、各熱源のエネルギーコスト

単純な保有エネルギー量は下記のようになっています。

 

・灯油:36.7 MJ/L
・都市ガス:46MJ/m3
・プロパンガス:100.47MJ/m3
・電気:3.6MJ/kWh

 

1J=0.239006calなので、例えば灯油の場合

約8772kcal/Lとなります。

実際には高効率石油給湯器のエコフィールでも効率95%程度ですので、利用できるのは約8333kcal。

1Lの水の温度を1度上げるのに必要なエネルギーが1kcalですので、

水道水の温度を0度とした時、灯油1Lで浴槽に40度のお湯を200L張ることが出来る計算です。

効率については高効率ガス給湯器のエコジョーズも同様で、95%程度です。

ここでは燃焼系は効率を95%として計算します。

 

また、エコキュートはヒートポンプによって消費電力以上の熱を発生させる装置です、エネルギー消費効率(COP:加熱能力を消費電力で割った値)は3~4台とされていますが、冬期間はCOPが低下すること、、長時間の貯湯で熱損失があることを加味し、ここでは2.5として計算します。

 

さて、この記事作成時点で各熱源の値段は以下の通りとなっています。

・灯油:80円/L前後

・都市ガス:地域によって大幅に違いますが、概ね150~200円/m3前後の地域が多いのでないでしょうか。ここでは170円/m3として計算しました。また別途基本料金がかかります。

・プロパンガス:業者によってバラバラですが、プロパンガス料金消費者協会によると値切っても400円/m3程度のようです。こちらも基本料金がかかります。

・電気:オール電化の夜間電力料金の約11円/kwhを採用

 

すなわち各熱源のコストは

灯油:36.7x0.95 MJ/80円         →2.3円/MJ
都市ガス:46x0.95 MJ/170円      → 3.9円/MJ(基本料金を加味するとさらにup)
プロパンガス:100.47x0.95 MJ/400円 → 4.2円/MJ(基本料金を加味するとさらにup)
電気:3.6x2.5 MJ/11円                  →1.2円/MJ

 

となり、電気>灯油>ガスの順にコストが安くなります。

 

 

2、消耗品のコスト

給湯設備の金額はそう変わりません。以前は高価だったエコキュートも値段は下がってきているようで、

灯油、ガス、エコキュートともに10万円代半ば~20万円程度です。

いずれも寿命は10年前後のようです。

 

 

3、我が家の選択肢の理由

我が家は

①床暖房:電気

②給湯設備:灯油

③ガス乾燥機:都市ガス

 

となっていますが、

 

①床暖房が電気の理由

i-smartにおいて床暖房の熱源については電気の独壇場でしょう。夜間は割安な電気料金で、日中はソーラーパネルからの電力(その分売電しないので、夜間電力にはかなわない)で賄うため、まずコスト面で圧勝です。また、電気の場合は各床暖房のエリアの細かい温度設定ができます(灯油やガスの場合は5段階設定しかできず微調整が効きません)。

床暖房を灯油やガスにするメリットはただ一つ、温まるのが早いという点ですが、冬の間つけっぱなしにする予定なので我が家は電気一択です。

※ただし、我が家は前述のようにエコキュートを使用していないため、電気料金は通常の従量料金とする予定です。すると灯油とのコスト差が減りますが、それでも設定温度を微調整できるというのは大きなメリットと思います。

 

②給湯設備が灯油の理由

単純なエネルギーコストだけ見たらエコキュートにすべきだと思います。ただ先輩施主こうじろう様のブログで書かれているように原発ありきで今後どうなるかわからないという点が気になります。

 

ですが最大の理由は

・湯切れを心配しながらお湯を使うのが非常にストレス

・キッチンの蛇口から飲めないお湯が出てくるのが嫌(エコキュートのお湯は飲用として使用できない)

の2点です。

 

これは好みの問題で、コスト度外視としました。

 

③ガスについて

我が家の土地には都市ガスが来ていますが、これがプロパンであったとしても我が家はガスを採用していました。

というのも主な使用目的がガス乾燥機であったからです。現在はドラム式洗濯乾燥機を使用していますが、乾燥に4時間以上かかり、夫婦+男の子3人(と言っても乳幼児)の洗濯のためにほぼ一日中洗濯乾燥機が稼働している状態です。購入して1年半程度ですが、きっと寿命は短いことでしょう・・・。子供が成長したら洗い物の量が洗濯乾燥機の処理能力を超えます(笑)。私の実家ではガス乾燥機を使っていますが、本当にあっという間に乾くんです。大量の洗濯物でも1時間かかりません。なのでマイホームを建てたらガス乾燥機を導入するというのが我が家の夢でした。

また、コンロはIHですがキッチンにガス栓をつけています。普段は使わないでしょうが、スルメなど火炙りしたい食品がある時に使う予定です。

 

なお、ガス乾燥機は燃焼させたガスをそのまま洗濯物に吹き付けるため、FF式ストーブのような給排気筒はいりませんが、排気するための「排湿筒」を通すための穴が外壁に必要になります。しかも乾燥機の設置高さや配管の都合から、床からの穴の高さや壁からの距離なども細かく決める必要があるため、もし読者様の中でガス乾燥機を導入予定の方が折りましたら予め契約予定のガス会社と一条工務店とで連絡を取りあってもらい、確実に間違いのない位置・大きさの穴を予め開けてもらうことをおすすめします。一条工務店の家は断熱材も厚く後から開けるのは困難と聞いています。なお「乾太くん」製造元のリンナイに問い合わせると仕様書をもらえたので、私の場合はこれも設計士さんにお渡ししておきました。

 

 

4、将来蓄電池をつけたら…

現在、ものすごい勢いで家庭用蓄電池が改良されてきています。今は高価で元の取れない蓄電池ですが、テスラのパワーウォールが出現したこともあって、低価格化が進むことが予想されます。また、リチウムイオン電池の後継と言われる全固体電池が実用化されれば、充電容量や充放電回数が飛躍的に延びると言われ、今後家庭用蓄電池が今よりずっと一般化することが予想されます。

i-smartで建てた方はソーラーパネルを載せている方が多いでしょうから、10~20年の売電期間が終わった頃には売電の低価格化が進み、蓄電池にためて自分で消費したほうがお得、電気代はほとんどかからない、という時代が必ず来ます。

普通の一軒家の消費電力は15kWh/day前後らしいですが、電気代を気にせず潤沢に使うと20kWh/day程度にはなるでしょうか。更に給湯が電気の場合はお風呂で使用するお湯を沸かすために+10kWh/day程度追加となります。

と言っても日中は発電しつつ消費できるので蓄電池を使うのは主に夜間なので、蓄電池の容量は20kWh位あれば余裕でしょう。

いずれ大容量で安価な蓄電池が一般化してきたら、電力をほぼ自給自足できるようになると思います。

ソーラーパネル1kWあたりの年間発電量は900~1400kWh程度と言われており、1日あたり2.5kWh~3.8kWhの発電量となります。冬は発電量が仮に2kWhまで下がるとしても、15kW程度のパネルを載せていれば自宅の電力を全て賄える計算になります。

 

蓄電池を設置するには配電系統を変更しなければなりませんが、一条工務店では一応蓄電池の取扱いがあり、そのあたりのノウハウも持ち合わせています。私の場合、将来絶対に蓄電池を導入し、家庭の電力消費をほぼ全て賄うつもりでいます。ですので配電系統もその時が来たら容易に対応できるようにしておいてくれとお願いしてあります。どうもオプション費はかかっていないようですので、新たに建てられる方にはおすすめです。一部の電力消費のみを蓄電池で賄うといった概念もあるようですので『将来は家の電源は全てソーラーパネルか蓄電池から確保し、足りなくなったら買電するようにできる配電設計に予めしてください』という伝え方をした方が確実です。

なお、現在でも導入できる5kWh程度の蓄電池でも日没~夜間電気料金適用開始時間までの、料理などで最も電力を消費する時間帯の買電をセーブできますのでそれなりの効果は得られます。ただ、現在の蓄電池価格ではまだ元は取れなさそうです。

 

余談になりますが、将来ヒートポンプ式のリアルタイム電気給湯器が出現したら嬉しいなと思っていますが、技術的には難しいのでしょうか。。。

 

 

 

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