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今回は”代ゼミ事業縮小からみえる日本の姿”について述べます。


NHK:NEWS-WEBより

『代々木ゼミナール22校舎閉鎖へ』

<転載開始>

大手予備校の「代々木ゼミナール」は、少子化に伴う受験生の減少などを受けて、全国にある29の校舎のうち、22の校舎を来年度、閉鎖する方針を決めました。

東京に本部がある「代々木ゼミナール」は、昭和32年に渋谷区代々木に大学受験の予備校を開校し、いわゆる「三大予備校」の1つとして浪人生を中心に多数の生徒を集め、全国に校舎を展開してきました。
代々木ゼミナールによりますと、全国にある29の校舎のうち、仙台校や横浜校、それに広島校など22の校舎を来年4月に閉鎖し、札幌校、名古屋校、福岡校など7つの校舎に集約する方針を決めたということです。
閉鎖する校舎については、来年度以降、生徒を募集せず、講師は希望退職を募るということです。
閉鎖の理由として、代々木ゼミナールは、少子化に伴う受験生の減少や推薦やAO入試など、多様化する大学入試に対応するためだとしています。
代々木ゼミナールは、平成20年に代々木に26階建ての本部校舎を建設し、平成22年には中学受験向けの学習塾を買収するなど、事業の多角化を進めていました。

<転載終了>

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140823/k10014027711000.html  


<管理人より>

代ゼミは、今ある22校を閉鎖し生徒募集せず講師の希望退職まで募ると言う非常に厳しい事業再編策を打ち出しました。

これが2007年から始まった日本有史以来の総人口減少と急速に進む少子高齢化時代の生き残り策であり今の日本の姿だと思います。

この傾向は予備校だけの問題ではありません。TVや新聞などで数値こそ公表されませんが小児科、産婦人科、保育所、幼稚園も急速に減少していると思います。

また代ゼミのように都市圏でもこのような状況ですから過疎化に悩む田舎や地方都市ではもっと深刻な状態だと思います。

こんなご時世でも子供たちを大学に入れるために金融機関や学校法人は、教育ローンや返済型奨学金という学生サラ金に益々熱が入ることでしょう。

アベノミクスによる景気浮揚策を期待する方も多いと思いますが、今の日本はゼロサム社会ではなく右肩下がりのマイナス型社会構造なのです。

医療費や年金支給など社会保障費負担が増える中、国会議員数を減らさず、中央省庁や役人など公務員の数も減らさず今の国体を維持しようとすれば、これからもっともっと増税しなければ国体を存続することはできません。

これからの若い世代や少子化世代が、今の税負担を担うことなど出来るはずがありません。


今回は代ゼミの事業縮小ニュースを見て、感じたままを書いてみました。


最後までお読み頂きありがとうございました。