しゃっくりが出始めた頃は、自分ががんであるなどということは、全く考えていませんでしたが、食事がうまくのみこめなくなったあたりから、「もしかしたら・・・」という気持ちが浮かび始めました。
本格的に覚悟し始めたのは、1度目の内視鏡検査後、逆流性食道炎の診断を受け、タケキャブという逆流性食道炎用の薬を飲み続けたのにも関わらず、どんどん、飲み込めるものが限られていくようになり、食べても胃を通らず吐くことも増えたあたりからでした。
当初は、ネットで食道がんは、自覚症状が少なく、自覚症状が出て、気がついた時には、ステージがかなり進んでいることが多いこと、他臓器への転移もしやすいことから、「がんは治らない病気ではなくなった」と言われる昨今においても、5年後生存率が40%前後との厳しい現実を知り、ある程度、自分の死というものを覚悟しました。
まぁ、でも自分の人生、色々あったけど、よく頑張ったよな。閻魔様に会っても胸を張れる生き方だったと😁
あとは、残された家族のこと。
まずはお金のこと。
住宅ローン 団体生命保険の補償内容確認は超重要!
住宅ローンの団体生命保険で死亡時後は残債が支払われ、ローンはなくなる。恥ずかしながら、私は、そのことしか考えていませんでした。
私の住宅ローン加入時といまの住宅ローンでは、同じ会社の商品でも補償内容が違ってきて「がん発覚で残債の返済をしなくてもよい」内容になっています。
住宅ローン加入時はもちろん、私は住宅ローンの借り換え等、考えたことするなかったですが、現在の住宅ローンや補償内容も確認して、借り換えも選択肢に入れて良かったなぁ〜といまなら思います。
万が一に備えておいて良かった!?
生命保険は、見直したばかりで、死亡時受取金を下げてしまったけど、病気の発覚時の保証は手厚くしたので、治療費で困窮することはないだろう。
※この時点では、そう思っていました・・・。皆様は、以下の追記をよく読んでください!間に合う方は、改めて現実を見据えた保険の見直しをご検討ください!
追記事項
治療費は意外とかかる! 〜入院期間は短縮傾向、通院保証も念頭に!〜
「治療費は意外にかかる」
この時点では、そう思っていましたが、再発発覚、治療中の2022年秋時点では、もう保険金の余資はほとんどありません。保険屋さんのセールストーク「治療費は意外にかかる」はある意味本当です😅
「治療は入院期間短縮のトレンド、
通院治療を見据えた補償内容の検討を!」
ステージ2で、術前抗がん剤治療で2回入院、食道亜全摘出・周辺リンパ節摘出手術(術後、摘出リンパ節2箇所からがん細胞確認でを経てステージ3昇格)。さらに、再発発覚、入院での抗がん剤治療後、在宅医療でのでの栄養補助点滴、通院での抗がん剤治療などを経験してみると、通院での抗がん剤治療(毎週だったり、3週に1回だったり頻度は違えど、通院での抗がん剤治療)は意外と多い!
「がん治療=入院治療」と思い込んでいた自分に、「保険の見直し時は、通院治療時の保証も確認、担保することは考えておけよ!」とアドバイスしたい!
しかも旧来からの大手保険会社は、まだ通院保証へ対応しきれていないケースもあり、ア◯ラックを含めた保険会社の商品も比較検討しておいた方がいいぞ!と強く言いたい😄
家族の収入保証をどう担保するか
あとは収入保証。「生きるための保険」などのキャッチフレーズもあり、入院補償などの充実を図り、保険金支払い額を考え(自分が「がんなどで定年前に死ぬ」などという未来や可能性をほとんど考えていなかったため)、死亡補償を安易に削ったことをまずは後悔!
ただ、会社を通して加入しているGLTD(団体長期障害所得補償保険)。
こちらは、団体保険の一種で、病気やケガにより長期間に渡って就業が不能になったときの所得を補償する企業の福利厚生制度です。保険金により、いま得ている月収の50%とか、60%の収入を定年まで補償されるという制度。
今回、このGLTDに加入していて、「家族を路頭に迷わせることがなくなる」安心感は大きかったです!当初は、「でかした、自分!」と思った程😅
ただ、色々調べているうちに「加入者(私)が死んでしまうと補償対象にならない」ということを認識して、
「これは、益々、死ぬわけにはいかない!」
との思いを強くしたのでした😅
「免責事項」は重要確認事項!
平時は、それ程、真剣に考えたことのない、各種保険の契約内容、免責事項という内容が、「これ程大事だったのか?!もっと真剣に考えるべきだった!」と強く思いました。
※「こんなケースは支払いませんよ」、「(対象となっても最初の◯十日間は支給対象になりませんよ」など、結構大事なことが免責事項には書かれています。当事者になってみると、「免責事項」は重要確認事項です!
それぞれの家族の自立
子どもは長男が順調にいけば来春卒業予定、長女も翌年卒業予定。親バカだと思いますが、2人とも良い人間に育ってくれているので、当面の就職先が決まれば、そう困ることはないはず!後は、就活でのサポートを通して、自分がこれまで培ってきた、社会人として、ビジネスパーソンとして、人として大切な人生態度、哲学を少しでも伝えることが出来ればいいなぁ。後は、自分で人生を切り拓いていける力はあるだろう。
2人とも自慢の息子、自慢の娘だ!(とことん親バカです)
でも、結婚まで見届けたいなぁ。出来れば孫を抱きたいなぁ。
そして、妻。
いまのパートの仕事は楽しく、やりがいを持ってやってくれているけれど、自分に何かあったときのことを考えると、「長く、やりがいを持って仕事が出来て、仲間に恵まれる仕事」につけるといいなぁ。公文の先生なんか、凄く良いかもなぁ。そのための道筋が開けることを意識して関わろう。
色々、考えていると涙が止まらなくはなるけれど、家族の将来のために、いますべきこと、出来ることが明確になったことで、気持ちが落ち着く。
「私には前を向く理由がある」という生命保険のCMは、本当によく出来てるよなぁ・・・と感じます。
振り返ってみても、自分自身に関しては、死ぬこと自体は、思った程、怖くない(でも、痛いこと、苦しいことはイヤ、笑)。もっと、やりたいこと、なしたいことは沢山あるけれど、悔いのない人生は送ってきたかなと思っています。でも、まだまだ、死ぬわけにはいかない!
負けへんぞ!かかってこいや!
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