父の葬儀が終わった。
父が亡くなった時、雪だった。
そして、今日も雪だった。
寒さが嫌いな父なのにこんな天気になるなんて。
父は、夜中、おなかが痛いと言って突然血を吐いた。
そして、救急車で病院に運ばれたが
治療の施しようがなくそのまま亡くなった。
3、4時間の出来事だった。
父が亡くなったという連絡をもらった時は夜中の3時で、
一瞬、何を言っているのかわからなかったし、
夢なのか、とも思った。
しかし、現実の出来事だった。
病院に行くと、父はいつもと変わらない姿で横になっていた。
しかし、息をしていなかった。
父は持病があったわけでも、具合が悪かったわけでもなかった。
実際、その日の日中は元気だった。
その元気な姿のまま亡くなっていた。
父に会い、父が亡くなったということが現実として感じられてきた。
そして、悲しくなった。
いつか、父が亡くなる、ということはわかっていた。
いや、
わかっていた、というよりも感じているだけだった。
この時、初めて父が亡くなる、ということがわかった。
それから今日まで、今まで経験したことの無い現実が待っていた。
葬儀までの数日間、いつもとあまり変わらない姿の父と暮らした。
見ているだけならよかったが
思い出がよみがえると思わず悲しくなった。
そして、
もういない、ということを実感した。
それは、斎場に行った後でも同じだった。
色々な人と父の思い出を話すと悲しくなった。
そして、
その都度、父の事が好きだった事を感じた。
今日、告別式が行われた。
そして、
父も火葬され骨だけになり納骨された。
父の姿はなくなった。
しかし、思い出は無くならない。
しばらくは、
きっとその思い出で悲しくなるだろう。
そして、
その度に父が式だった事を感じるだろう。
今までありがとう。
そして、
ゆっくり休んで。
こっちは
少しでも元気で、頑張るから。