『猟銃』 パルコ劇場
中谷美紀さん、初の舞台を観てきました。
この作品は井上靖さんの小説を舞台化したのものです。
そして、1961年には映画化されています。
中谷美紀さんは3人の女性を順番に演じています。
その3人を中谷美紀さん1人が演じている事を忘れるくらいに別人に感じられました。
混乱し戸惑いながらもそれを受け入れようとする女性、
積年の恨みを晴らそうとするかのように気持ちをさらけ出す女性、
全てを受け入れたような落ち着いた女性。
3人を演じ分ける中谷さんは素晴らしく目が離せませんでした。
セットは何もありませんがそのかわり床に驚かされました。
どのように驚くか興味のある人はぜひ観に行くべきです。
照明と音楽も今回の芝居にあっていて中谷さんの演技を引き立てるものでした。
私は映画版を観ていたのでストーリーはわかっていましたし中谷さんが演じる3人の事もわかりました。
しかし、登場人物への説明が少なかったので原作や映画を知らない人には判りにくかったのではないかと思います。
ですので、もしもこれから観に行く予定の人はあらすじだけでも確認しておいたほうが良いと思います。
中谷さんの素晴らしさを確認でき、驚きもあった素晴らしい作品でした。