満ちたり 欠けたり

『12』 ~12人の怒れる男より~   シアターサンモール



映画の『12人の怒れる男』が好きなので舞台もいくつか観ています。


その中でもこの作品は面白い部類に入るものでした。



内容は、一部違うところもありましたが、ほぼ映画に沿ったものになっていました。


だからといって新鮮味が無いわけではありません。


むしろ、新鮮なものでした。



それは、陪審員の中に2人、女がいる事です。

(だからこの作品は『12人の怒れる男』ではありません)


しかもとても重要な役割でした。



これだけでも観た甲斐がありました。



それから、『12人の~』は出演者がテーブルの周りの椅子に座って演技をしますが、どうしても客席に背中を向ける事が多い出演者が出ます。


又、客席を向いて座る出演者も客席に背中を向ける出演者に遮られる事があります。


この芝居はそういう事を減らす意味で舞台を斜め(上手側を少し奥)にして、それに合わせてテーブルも斜めにしていました。


これで、出演者に遮られる事を減らしていました。


それと、テーブルの奥の壁に鏡を2枚配置していました。


これで、客席に背中を向ける出演者の顔を見る事ができました。



ちょっとした事かもしれませんが、嬉しくなりました(^^)




映画版が好きな人はもちろん、舞台版を見た事がある人にもおすすめの作品でした。