満ちたり 欠けたり

『大人は、かく戦えり』  新国立劇場 小劇場



大人の戦い方が存分に発揮された作品でした。



子供同士のケンカの後始末で集まった2組の夫婦。

最初は本心を隠しながら”大人らしい”話し合いをします。

ところが、次第に本音や本性が出てきて・・・

やがて話し合いが混乱の場となります。



大竹しのぶさんと段田安則さんが夫婦役ということで2006年に上演された『ヴァージニアウルフなんかこわくない?』を思い出しました。

ところが、『ヴァージニア~』は奇妙で少し不快な夫婦でしたが、こちらは仲が良い悪いはおいておいて面白い夫婦でした。



話し合いが混乱するきっかけとなるのが秋山菜津子さんのあるシーンですが、そのシーンはとても意外で驚きました。

最前列だったのでとても強烈でした(^^)

本当にすごかったです。



このシーン以降、それぞれの本音や本性が出てきますが、観ていて不快な感じがしませんでした。

出てくるセリフが文句というよりも愚痴に感じたからです。

だから、「あー、馬鹿な事やってるなー(^^)」と呆れて笑ってしまいました。



チラシにコメディと書いてありますが、その通りに面白かったです(^O^)



1時間20分と少し短めですが、内容の濃い作品でした。