『ハーパー・リーガン』 PARCO劇場
夫と娘と暮すハーパー・リーガンは誰にも何も告げずに家を出る。
そして、いろいろな人と出会い彼女は変わっていく。
3日間の物語ですが、主役の小林聡美さんが変わっていきます。
もちろん、演出の影響もあるのでしょうが、小林聡美さんの力によるものが大きいと思います。
最初と最後では別人のようでした。
容姿がというのではなく人間性がということです。
この変化は驚いたし、感動しました。
それと、セットも意外で面白くて楽しめました。
最初、舞台のかなりの部分を占めるくらいの大きな四角い箱(コンクリートのような質感)が舞台の上にありました。
これがどう使われるのか興味がありました。
そして、芝居が始まったら場面に応じて箱を回転させてそれぞれのセットとして使用していました。
面白い使い方しているな、と思いました。
ところが、最後の場面ではそれまでとは違う使い方で舞台の上の雰囲気を一変させました。
無機質なものから有機質なものへ変化したようでした。
約2時間半の作品ですが楽しい時間を過ごせました。