タイトル的にはCS患者さん以外の方向けの記事に思えますが、そうではありません。CS患者さんは他の患者さんとはインターネットでしかつながる機会がほとんど無いと思います。ブログとかでは、他の患者さんがどういう物かを知る機会というのはほとんど無いと思うので、それを知る上で、この記事は結構役に立つと思ったのでこの記事を書くことにしました。

 

化学物質過敏症というのは、ありきたりの言葉で言うと、微少の化学物質に対し頭痛や吐き気などの症状を起こす病気です。しかし、これだけでは伝わり切れないので、ここでは伊豆の療養所にいた患者さんの話を聞いた事を書いていきます。

 

私は療養所に行く前、自分は結構重症患者の方だと思っていたのですが、「上には上がいるものだなぁ」と思ってしまうくらい、周りの人達の症状はそうとう重かったです。

 

通常では「絶対にありえないだろう」と思ってしまうくらいのレベルまで化学物質がわかるようです。

 

食用油などの調味料はだいたいラベルがついてますよね。そのラベルについたインクが容器から染み出て、中の油がインクの味がすると言っていました。驚かれてしまうかもしれませんが、これはポピュラーな症状みたいです。

 

段ボールやお金のお札が触れないのは当たり前。触るとビリビリすると言っていました。療養所で空気清浄機を使うのは珍しくないようです。


空気清浄機といっても普通の家電量販店では見たこともない物でした。本体価格はわかりませんが、フィルターだけで10万円すると聞きました。交換頻度はCS患者なので、結構頻繁に変えなければならないと思います。

 

超重症患者さんは伊豆の療養所では暮らせないと思います。それくらいのレベルの患者さんに言わせると、「ここは化学物質まみれだ!」とのことだそうです。

 

ここまで書くと、「伊豆の療養所というのはどれほど空気が悪いの悪い所なのだろう?」と思われる方もおられるかもしれませんが、そうではありません。私に言わせてみると、「こんなに空気の綺麗な所で空気清浄機を使っているなんて、よっぽど臭いが気になるんだろうなぁ。」と思ってしまうくらい、療養所というのはとんでもなく空気の綺麗な所なんです。

 

かと思えばこういう患者さんもいました。無添加洗剤で何回も洗った洋服は「臭い!臭い!」とけたたましく言うのに、市販のムヒの臭いは平気という人もいました。ちなみに私がその洋服の臭いを嗅いでみた所、全く臭いがしませんでした。

 

明らかに言っていることがおかしいわけです。こういう患者さん、色々な人の様子を見ている限り、珍しくないように思えました。むしろ、CS患者であれば誰にでも起こりうる現象なんです。

 

1+1ではない、公式など存在しない、矛盾だらけでおかしい事を言ったりやったりするのも、CSの代表格ともいえる症状だと感じました。

 

なので、「なんでなんで?おかしいおかしい!」と考えるよりも、「そういう病気なんだー」と考える方が楽に過ごせると思いました。

 

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↑URLをクリックすれば、成分が書かれてありますが、化学物質まみれです。本来、CS患者であれば絶対に使えない商品なのですが、この商品が平気という患者さんもいるんです。

 

実はこの現象、CS患者であれば誰でも起こりうる現象なんです。明らかにケミカルな素材だし、他のCS患者さんは症状が出て使えないという物でも、自分は使えるという物があるんです。これはかなり個人差があります。なので、「私はCSだから」と言って、自然素材の物を選び続けるよりも、明らかにケミカルな素材だし、CS患者にとって悪でも、自分が使っても問題ないようであれば、そういう物はジャンジャン使った方が良いです。

 

実は探すとそういう商品というのは結構あるんです。酷い症状の出る物だけを自然素材の物に変え、今まで使っていたケミカルな素材の物で特に症状の出ない物であれば引き続き使い続けるのが良いと思います。その方が、楽にCS生活を送れるのではないかと思います。ちなみにこれは化学物質だけでなく、電磁波も同じことが言えます。