もし毎日が幸福だったとしたら、いつまで自分が幸せだという感覚を持ち続けることができるんだろう?
もし毎日が不幸だったとしたら、いつまで自分が不幸だという感覚を持ち続けることが出来るんだろう?

毎日毎日幸せなことばかり感じていくうちに、だんだん幸せは価値のないものに思えてくるんじゃないかな?
毎日毎日不幸なことばかり感じているうちに、だんだん不幸だということすら感じなくなってくるのじゃないかな?

どちらもあたりまえになってしまい、感性が麻痺していく。
小さな幸せ、小さな悲しみに気づけなくなって行ってしまうんではないかと思うんだ。

前者を人の心の弱さ、後者を強さ、というのかもしれない。

ずいぶんと前に両極の概念について触れたけど、幸せもその典型なんじゃないかな?

幸せの実感というのはその出来事そのものではなく、しあわせの秤が右に傾いたり左に傾いたりする時に生じる秤の動きそのもの。そしてその目盛りは自分自身の心と言うよりは、誰かの笑顔だったりする。

考えすぎてその小さな目盛りを見落としちゃいけない。

つらい時を乗り越えた後は、小さな事でもとってもはっぴーな気分になれる。
つらい時が続いたら、多少のことがあっても平気だと思えてくる。

だから考えすぎることはない。どちらにしてもキミにとって悪い結果じゃないじゃないか、ね?

頑張らないでいい、ぼちぼちいこうや!

Kenn Kato
2002/10/16(Wed)

ぼく「おい」
ボク「ん?」
ぼく「これじゃぼくの出番がないじゃないか」
ボク「え?上のエッセイのこと?」
ぼく「決まってんだろ」
ボク「なんで?」
ぼく「ボクがぼクと対話しちまってるだろ?」
ボク「ぼクですかい?こりゃまたビミョーな線ついて来たな」
ぼく「なんだかおもしろくない」
ボク「なに拗ねてんだよ。書くのが億劫になってきたって言うからさ。今日丁度これを持って来たんじゃないか」
ぼく「おぬしは預言者か」
ボク「たまたまさ。だいたいなんで出てくるんだよ今日はもう来ないと思ってたのに」
ぼく「まあ、いいのが書けたからさ」
ボク「いったいいくつ書けばいいのさ?よく続くもんだ、あきれちゃうよ、まったく」
ぼく「そうそう続くもんじゃないよ。レギュラー抱えてっから当分無くなることはないけど」
ボク「来週は少し緩くなるんだろ?」
ぼく「ああ、その予定」
ボク「で、予定は未定、かい?」
ぼく「さぁ、どうだろうね」
ボク「でもよく寝てたな、今日は」
ぼく「さすがにね。あれだけ山越えると疲れるんだろな。でも今日眠れるかどうか」
ボク「フミンショウ、ってやつの定義だね」
ぼく「眠れないという恐怖、かい?」
ボク「そう。眠れなきゃ寝なければいいだけの話しじゃないか」
ぼく「簡単に言ってくれるなぁ」
ボク「血液型がスイミン不足に弱い典型だからな」
ぼく「血液型ですべてを決めるなよ」
ボク「もちろんそうだけどさ。統計学的にもいえることなわけだし。それに赤血球の繊毛の先に明らかな違いがあるわけだから、疫学的に考えても血液型の違いで何らかの影響があってもおかしくないはずだろ?」
ぼく「その疫学的に、って使い方、間違ってやしないか?」
ボク「だってフミンショウだってココロの病だろ?それにいまでは疫学って医学以外の分野でも使うじゃないか」
ぼく「そうか。そんなことすっかり忘れてた。いや、でもそういう意味じゃなくて、疫学って結果から原因を追及する学問だろ」
ボク「言われてみりゃそんな気もするけど。専門分野じゃないから、正しいのかどうかはよくわからん」
ぼく「あとで調べてみよう。あんまし無責任なことは書きたくないからな」
ボク「そうしよう。なんか気になる」
ぼく「珍しく自然科学のフィールドで話してるな、ぼくら」
ボク「そこら辺はぼくより強いと思うよ。なんたって一番いろいろ勉強してる時期だからね」
ぼく「確かに最近の若い人は知らなすぎるよな。もちろん中途半端に噛っても意味ないんだけど、なにか書くならいろんなことを知らないといけないのに、そのための勉強が全般的に足りないように思うんだ。歳なのかなぁ」
ボク「立場が変わったんじゃないの?」
ぼく「引き出しの数は、経験値と勉強で変わってくるんだと思うんだ。一見ムダだと思う勉強もちゃんとやっていればいつか必ず役に立つもの、だと思うんだけどな、違うかな?」
ボク「ボクらが役に立っていると感じるなら、それは間違いではないんじゃないかい?人生経験も含めてさ」
ぼく「まああんまし偉そうなことはいえた義理ではないんだが、だから意味がないように見えても、他に明確な目的がないのなら、進学する方をお勧めしたいな。今の教育現場がどうなのか?なーんてことはよく知らないけど、いろんなことを知るいい機会なんだから」
ボク「周り道、かい?」
ぼく「いや、本道、かな?少なくともぼくの時代感覚ではね」
ボク「なんか今日はやけに話が飛ぶな」
ぼく「仕方ないだろ、上で話しが解決しちゃってる以上」
ボク「まあそういうなよ。明日があるさ」
ぼく「ふーむ。ではまた明日来るとするか」
ボク「そうしよ」
ぼく「それじゃ、またな!」