らしく、
ぶらず、
おごらず、
志は高く、

キミのなかのぼくはかわらない、

いつまでも、
イツマデモ。。。。。

Kenn
2002/04/08(Mon)

ボク「おいおい、いったいどこ行ってたんだい?」
ぼく「いやいや、迷える子羊の声に耳を傾けに行ってただけのことだよ」
ボク「随分と長かったじゃないか」
ぼく「そりゃ18歳なりに自分の将来を考えて、悩んでるわけだから、いい加減には扱えないだろ?」
ボク「どうだった?」
ぼく「立派だったよ。そりゃ確かにまだ知らないことが多すぎるけど、いまの自分なりに自分の未来を必死に考えてた。もう立派な一人の男だな、あれは。だからおなじ音楽を志すひとりの男として接してきた」
ボク「そっかぁ。。。ところで、この約束、ちゃんと覚えてくれてる?」
ぼく「いま思い出した(汗)」
ボク「ちょっとさ、大丈夫なの?」
ぼく「基本ブレてないはずだよ。でもこれって、難しいことだよな?」
ボク「ボクとぼくはそのうち同一化するんだからな。そこんとこよろしく」
ぼく「らしく、は生きてると思う」
ボク「ぶらず、は?」
ぼく「これはさ、仕事によってはぶらないといけない場面もあるわけよ。立場ってもんがあるからさ」
ボク「まぁそれはなんとなぁくこれまでの話の中でわかっては来たけど、本質的にってことだよ」
ぼく「もともと、ぶりっこするの苦手じゃん?わかってんだろ?かわいこブリッコも、偉そうブリッコもさ。でもそれができてたらいまよりもよくなってたのか悪くなってたのかはわからないけど」
ボク「なんだよ、それ。奥歯にものがひっかかったような言い方」
ぼく「いろんな人がいる業界だからさ、そういうことができるひとの方が先行っちゃったりもするわけよ。まぁサラリーマンとして頑張ってた時にも痛いほど感じてたことなんだけどね。そういう意味じゃどの業界も変わらないか。だけどね、媚びるの苦手なんだよね、つくづく思うよ」
ボク「よし、.それをホンネとして受け止めよう」
ぼく「はいはい、相変わらず厳しいなぁ、キミは」
ボク「おごらず、は?!」
ぼく「飯はおごってるよ。若い連中には。これまで先輩やお世話になった人たちにご馳走になった分。彼らにはその分成功したら自分の後輩におごってやってくれっていってるけど、これはおごりなのかな?」
ボク「いや、それはいいんじゃないか?」
ぼく「それ以外は、まるでないな。書いたものに自信があることは多いけど、自分にはまるで自信が持てない。あの頃とおんなじさ。成長してない」
ボク「なんかちょっとつっかかられてるような気がするけど、まあ、いいや、そんなら」
ぼく「あー、もう一曲どうしようかなぁ・・・」
ボク「まだ終わってナーイ。志は?」
ぼく「高かったんだけどねぇ・・・なかなか思い通りには行かなくてさ。ちょっと失速気味かな」
ボク「情けない・・・」
ぼく「そんなになにもかもはムリだよ。音楽以外の表現方法を身につけたいという想いはいまだってなくしちゃないけど、そう簡単に違う畑には移れねーんだってば。マルチじゃねーんだから、おれは」
ボク「えーーーー、そんなぁ・・・」
ぼく「それこそおごらず、だろ?身をわきまえた方がいいことだってあるんだよ。いまファイナルチェックしてもらってるところだ。可能性があるのか、ないのか。才能がないといわれたら、引き際は潔くとは思ってる」
ボク「それが、ゲンジツ:_:」
ぼく「そうそう、現実だよ。いつまでもユメ見る少年ではいられないのよ」
ボク「もう、これまで、ってこと?」
ぼく「大丈夫、心配すんなよ。まだダメと決まったわけじゃないし、作詩家としても道を極めたわけじゃない。まだまだ昇る余地はいくらでもあるさ」
ボク「ホント?」
ぼく「ああ、だからそんなにがっかりしてくれるなって。それこそ失速しちゃうじゃないか」