夜が明けた。それはいつものように、東の空から訪れて西の地平線の彼方へと沈んでいく。空はまるで落ち着いていて、平静を崩そうとはしない。

 けれど思考の空はやはりいつもとは違う。辺りの気配も、人の流れも、新しい年を迎えるといういつからか人類が刻み始めた暦の通りに世界を彩る。暦とは、ほんの短い人の一生にも再生があることを意識させてくれる。人類が積み重ねた叡智は、儚き人生をひたむきに生き抜くための可能性、キボウを伝えてくれているのかもしれない。

 今年の新年はいきなり仕事だったけれど、やはりぼくの空も新しいなにかを感じ取っている。それは長い間眠り続けた魂が目覚めるような感覚。そう、確かにそれは錯覚かもしれない。これまでにも何度となく味わってきた錯覚。それでも昇り始めた太陽をすぐに沈めないように、書き続けなくちゃならない。まるで永遠に続く自転車操業のようにぼくの思考は回り続ける。ぐるぐるぐるぐる、おなじアタマの中を回り続けるのだ。それでも沈んでしまうかもしれない。けれど、続けている限りまた陽は昇る。継続がなければ、それでTHE ENDだ。LOOPは周回していなければ途切れてしまうことを忘れてはならない。たとえそれがどんなに退屈なものであっても。

 一時間、一日、一ヶ月、一年・・・
ぼくらのまわりを大小さまざまな無数の円が囲んでいる。

 一つの仕事、一つの恋、一つの夢、一つの挑戦・・・
これらもまた、不定期な暦なのかもしれない。日常の中で再生を成し遂げるためのLOOP。

 しくじったらしくじっただけ繰り返してやれ。わらわれてもわらわれてもやめたらあかん。ころんだらころんだだけ起きあがってやる。おちたらおちただけ、這い上がる。

 生きることに必要な加速度を得るために、つらくてもつらくても、回り続けるんだ。自分が回り続ける限り、世界は動き続けてくれるから・・・一定の速度でも遠心力が重力を感じさせてくれるはずなんだと、ぼくは思う。

 これが、ぼくの地動説だ。空が回ってくれるほど、世の中あまくはないようだ。これは自然界とかわらない。空が勝手に回ってくれていると思いこんで立ち止まれば、世の中も止まっちまうんだよ。

 きみとぼくの大地が、いつまでも動き続けてくれますように、

平成14年 元旦

Kenn Kato


ぼく「いやぁ、まいったなぁ。やっぱブログってコワイや(汗)」
ボク「悪いことしたな。あれ書いたのはボクだってのにきみに迷惑かけちまったよ」
ぼく「仕方ないさ。昨日・一昨日の件は別にキミのせいじゃない。逆にこんなにいろんな人に大切にしてもらってることがわかって嬉しくもあったよ」
ボク「でもあメンバー限定のところが読めないと、それ以外の人には心配かけたままなんじゃないか?」
ぼく「いや、大丈夫。これから先に起こることをみていってもらえば自然にわかってもらえるさ」
ボク「まあここのブログは人気ないから燃え上がることもないだろうしな」
ぼく「どうせ人気ねーよ。そもそもここは来たい人が来る場所だし。別にぼくはゲーノージンでもないしさ」
ボク「なめたらあかんでよ。そういったって一日これだけの人が来てるんだから誰が見てるかわかんないぜ。ま、せいぜい気をつけなよ」
ぼく「わかってるよ。気をつけるさ」
ボク「それにしてもなんで今日はこんな季節ものを敢えて引っぱり出して来たんだい?クリスマスは見送ったのに」
ぼく「昨日の一件があったからさ。少し視点を変えようと思って」
ボク「なるほどね。これなら具体的対象がわからないから巻き込まないよな」
ぼく「だろ?しかしこのトンガリよう、羨ましいよ、まったく」
ボク「きみはいつもそうやっていうけど、きみだってまだけっこうとんがってるじゃないか」
ぼく「どこが?」
ボク「わかっていながら一昨日みたいなブログ出しちゃうところがさ。基本ボクらは変わってないのさ。立場と経験の違いで方法論が変わっただけなんじゃないの?」
ぼく「そうかもな。結局はグルグル回り」
ボク「だろ?」
ぼく「今日は敢えてぼくをボクには直さなかったよ。いまの自分の気持ちと一致してるからさ。」
ボク「じゃあ最後の行のきみって、だれ?ボクのことかい?」
ぼく「違うさ。いつも励ましてくれるみんなのことだよ。ここに来てこれを読んでくれる人たち。もちろん初めての人もぼくをしらないひともいるけどさ」
ボク「ブログって新着順で表示されるからな。今日のだけ読むと誤解されたりするのかもな。前から読んでもらえたらいいんだけど、ここのブログは読むの大変だからな」
ぼく「まったくだ」
ボク「まったくだね」
ぼく「あ、今日からJUNEの着メロダイジェスト版のダウンロードが始まったんだ!」
ボク「ボクの携帯は対応してないや」
ぼく「ダウンロードしちゃおっと」
ボク「ずるいなぁ」
ぼく「キミもそのうちできるようになるよ。なんせiPhoneがSoftbankから出るくらいだからね」
ボク「iPhone?なんだそりゃ?」
ぼく「日進月歩、光陰矢の如し。さ、気持ち切り替えて次いくぞ」
ボク「よし、なんだかよくわからないけど、そのいきだ!」
ぼく「それじゃ、とりあえず新曲の仮歌もうまく録れたことだし。まず、寝るか」
ボク「なんじゃそりゃ。またかよ」
ぼく「おやすみー」
ボク「おやすみ。ちゃんと〆切り間に合わせろよ、スケジュール詰まってんだから」
ぼく「わかってるよ。まだ一度も〆切りこぼしてないから、安心してくれ、じゃな」
ボク「また明日来られたらな」