激闘編②】のつづき、(たぶん)完結編。



起伏の多かった15kmほどを乗り越え、60km通過。

ここから勝負の③ゾーン。


一気に出ようグー


そう思ってました。





ん?




あれ?

脚が途端に重いガーン



坂を登りきって気が抜けたのか、単に脚を使い切ったのかわからなかった。

緩やかに下っている道なのに、明らかに上りより遅い。


「どうした、オレ!?


多少の焦りを感じたけども、しかし体力にも余裕はあると信じていた。





「ここでダレたら、最後までズルズルいってしまう。どうせゆっくりでも歩いてもキツイのは同じ。同じなら少しでも速いほうがいい!!



そう判断した。



行けるところまで行こう大作戦。

むしろ、特攻に近いのかもしれないがドクロ



それでも「まだ走れる」。


その感覚も自信もあったので、売り切れるまでガンガン攻めようと決意いのしし



ペースアップ。

It's showtime!!



リズムを僅かに上げた。

脚には余裕がある。


まだ行ける。



それでも60km以上走ってるので、ちょっとでも気を抜くと、リズムが落ちそうになるアセアセ

エイド。


スペシャルがあった!!

10km勘違いしてた(o_o)



1、3箇所目と違ってここは市販品。

炭酸のアレ。



うまー(≧▽≦)


めっちゃ生き返るキラキラ



気分上げてくと、木のトンネルに入った。

「相支走愛ってどこのチームですか!?

おじさんに突然話しかけられた。



「長野ですー」

「どおりで見ないシャツだと思いました」



江別市から来られた8回目のサロマ湖のランナー。

「ここは『魔女の森』と言って、唯一の木陰で休みなさいって囁いてくるんですよ」



などと教えてくれた。

残念ながら今回は雨なので、その囁きを聞けなかったけども。



おー!ここか💡


話しかけてくれたおかげで気分転換もできたし、何より「ただの木陰の道」が名物コースに自分の中で変わった。


何があってもサブ10だけはやりたいと話すと、

「このままだったら歩いても大丈夫だよ。ワッカは走ってもスピード変わらないから」



ワッカってそんなに厳しいのかΣ(゚Д゚)


「ワタシは潰れないように落とすから、頑張ってねパー

なんて見送られたら、上げるしかないやん。


追いつかれたらカッコ悪いやん、って見栄もあるし(笑)



無理矢理背中を押されつつ、左のポケットから2袋目の秘密兵器を投入して終盤へ。

右のポケットから塩飴も導入。


というのも、雨でふやけた脚に袋が擦れて痛みに変わっていたから。

早くポケットを空にしたくて。



超痛ぇ…


でももう脚を止めても痛いのは変わらないだろうし、忘れようとした。

ポケットをずらしたりして、皮膚に当たる所を変えて誤魔化すことにした。





森を抜けると、湖を左手に見ながら淡々と走る。


この辺りであっさりと抜かされ始めた。




しかしよく見ると50kmの部のランナー。

ちょっと安心。



100kmの部には絶対に抜かせん炎

そう決めてたのです。



70km通過で、サブ9がかなり厳しくなった。

ただ諦めない。

一秒でも速く、一歩でも前へ!


動く限り攻めろ!!



落ちかけては、鼓舞して上げてを繰り返す。

ペースの安定は難しいが、崩れないように攻めの意識は持ち続けた。




しばらく続いた湖を見ながらの道を左折して80kmのエイド。

スペシャルドリンクラブラブ



やっぱうまー。

この配合最強だわ。今後も採用口笛




スペシャルドリンクは、3箇所ともエイド手前にいるスタッフさんが前もって読み上げてくれて手渡してくれました。

ボトルが目立つようにしてたけど、ロスが減らせるのはありがたいルンルン



ここを抜けると「ワッカ原生地」とあった。




※写真はナニースポーツより提供。




片道9.2kmを往復。

こういうコースは往路が遠く感じるものだ。


さらに小刻みなアップダウンを繰り返す。

80km来た脚にコレはこたえるアセアセ




加えて風。

ここはホントに寒かった。



気候と体感気温に合わせてポンチョを着たり脱いだりしてたけれど、ここからは手放せなかった。

捨てなくて良かった。


歩く人には尚更しんどかったのではないか。





エイドで不意に手を伸ばした…



リボンナポリン。


リボンシトロンの味違いらしい。初めて聞いたけど、コレが美味くて爆笑



そしてボランティアさんの笑顔と力強い声援も力になる。

寒い中、ありがたいラブ






このように、コース内2回目のスライドもある。

自分より前を走るランナーの力強い姿に勇気をもらえる。


50kmのランナーが抜くときに声をかけてくれる。

そして自分の心の支えになってる人もいる。



一人だけど一人じゃない。


この充実の時間、幸せだ。心から感じた。




それでも待ち遠しいゴール。

スライドはまだか、と思っていたら序盤で大きく差がついてたHさんとスライドでハイタッチ。

Yさんも声かけは出来た。




折り返しがもう少しらしい。思ったより彼らが近い。



Hさんなんて、さくら道ネイチャーとかにも出てる猛者。

抜けたら自信になるやん。



全部抜く!

スイッチオン。


心の中でIt's showtime!!




折り返し地点直前の大きな陸橋みたいな坂を上りきる。

「手前で折り返したかったですね」


などと周りのランナーと愚痴りながら(笑)




リズムを上げるアップ

さすがにスピードは上がらないが、リズム上げれば前をどんどん抜ける。


Hさんを捉えた。

余裕はそれほどなかったが、笑顔(のつもり)で話しかけて一気に抜いた。



追いつかれるのが怖くて(笑)





残り6km。

計算した。


5分30秒/kmで行ければ、ひとつの区切りを超えられそうだ。

粘るしかない。




「あと5km」

最後にスッキリゴール出来るように、落ち着いてトイレへ(笑)

給水も済ませた。



あとはひたすら攻めた。

さすがにもう苦しい。



でも頭で考える余裕もあった。

ナニーくんとスライドするとしたら、入口くらいかななどと計算出来た(笑)



入口から約1kmほど入った所で、ナニーくん来た!

思ったより20分位速い。

よく頑張ってる。



ただここから苦しいよ…とは思ったけど言わなかった(笑)



ファイト!!

声かけて、前を見据える。



往路でスペシャルがあったエイドには、食べ物やドリンクもあった。

めっちゃ寄りたい。でも残り2km。


ここからガス欠はない。

駆け抜けよう。




むしろペースアップ。

ポンチョも脱いだ。


ゴール時の写真に備えて(笑)




残り1kmほどは広い道。

さながらビクトリーロードだ。




見えるランナーは全部抜く。

写真を独占するために(笑)




最後の力を振り絞る。

沿道に、

「ありがとう!

「楽しかった!

手を振って応える。笑顔のつもりで( ´∀`)



右折するとフィニッシュゲートが目前に👀

電光掲示板の時計が目に入る。




やったんだ。やりきったんだ。


ゴール。

「こんなポーズでゴールしよう」と考えてたけど、出来なかった。

湧き出たポーズが全てだった。




完走メダルとタオルをもらうと、ちょっと前にゴールしたらしいYさんがいた。

「お疲れさまです。」



声をかけられると、知ってる顔を見た安心感もあったのか、達成感に満たされたからか、涙が溢れてきた。

しばらく止められなかった。


そんな所をカメラマンさんに撮られた📷

ここじゃないよ(笑)




今回テーマ。
エイドでは立ち止まらない→達成。

歩きながら「これは何?ありがとう」と話しかけたり、「これ美味しいね」などと伝えつつも止まらなかった。


食べ過ぎ、飲み過ぎない→達成。
→スポーツドリンク、水、麦茶、リボンナポリン、オレンジジュース、(りんごジュース)などのドリンク。
あんぱん、ベーグル、(おにぎり)、(そうめん)、(おしるこ)、梅、レモン、黒糖、オレンジ、ゼリー、私設エイドのブルーベリー、きゅうりの浅漬

※(   )内は手を出さなかったもの


種類こそ豊富ですが、それぞれ口に含む程度で細かく補給出来たのが良かった。


完「走」する→達成。
エイドで少し歩く以外は足を止めなかった。

諦めずに粘り強く走れた。





これから始めるコトがある。

それに置いて、絶対に達成したかったサブ10。

無事に大きくクリア出来て本当にホッとした。
できなかったら丸刈り&タイキックでしたから(笑)





そういうプレッシャーは実際走ってる時は頭になく、純粋に走ることを楽しめた100kmだった。

集中出来る環境を揃えてくださった、運営の皆様、ボランティアスタッフ、沿道の皆様、多くの応援。



寒い中、力を尽くしてくださって感謝しかありません。

本当にありがとうございました!!



最初で最後のサロマ湖挑戦。

来て良かった。



心底思えた幸せな時間でした。


暑苦しいですが、激闘編は以上です。


【記録編】に続きます。


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