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かおり鍼灸院の患者さん、
傷のある方が多いです。
手術、
帝王切開、
怪我、
予防接種の傷、
へそピアスの傷、などなど。
冷えとり鍼灸と生活で、
傷は薄くなり、違和感も減っていきます。
完全に消失することも多いです。
これは内臓の毒が減り、
傷で毒出しをする必要が無くなる為です。
臨床での興味深い傷を考察します。
★太もも前面の傷と頭痛
60代女性
10代の頃の怪我で、
右太もも前面を横切るような傷がある。
10代からずっと、
前頭部のひどい頭痛と、
頭痛に伴う吐き気がある。
鎮痛剤を45年以上飲んでいた。
【かおりの考察】
太もも前面の傷(図の青い線)は、
胃の経絡を切断するように走行。
(注 経絡は左右対称にあります)
頭痛のある前頭部も
胃の経絡上。
吐き気は、胃の症状。
鎮痛剤の長期間服用で、
胃が非常に冷えた為、
胃の経絡上に頭痛が起き、傷が残っていると考える。
【冷気がすごい!】
初診時、
「常に太もも前面が冷えて冷えて仕方がない!」
とのこと。
鍼灸治療中に、
太ももの上にのせる湯たんぽも、
すぐ冷めてしまう(゚Д゚)ノ
胃の強烈な冷気が、
太ももの傷エリアから出ていると考える。
【鍼灸治療では】
★胃の経絡を巡らせ、内臓の冷えをとる処置。
★傷自体の圧痛を、胃の経絡上の離れたツボにより減らす処置。
★傷の圧痛がとれた後、傷を治療点とし、肩や首の緊張を緩和する処置。
等、適宜行った。
治療中は、
胃がグルグル動き、
足が温かく、頭がスッキリする。
【その後のミラクル】
初診から現在までの数年間、
継続して鍼灸治療と冷えとり生活を実行中。
鎮痛剤は、初診後、しばらくして、やめた。
太ももの傷は徐々に薄くなり、
現在は綺麗に消失。
頭痛も、徐々に軽減し、
現在は全く無くなった
(本人、とても喜んでいます)。
太ももの冷気は、減っている
(ただし、生活が乱れたり、
ストレスがあると、太ももからの冷気が増すとのこと)。
【かおりのコメント】
胃の冷えがとれた分、
頭痛と傷が消えました。
太ももの冷気は、
間違った生活をしているよというサインです。
今後も、サインに従って冷えをとって行きましょう。
体はすごいですね!
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