浮上する歴史

エジプトのファラオ、ラムセス3世をめぐる陰謀が、最近の考古学の調査で新たな事実が浮かび上がったそうです。

どうやら後宮によるクーデター未遂があったようです。詳細はナショナルジオグラフィックの記事をご覧ください。

なお、映画「十戒」でユル・ブリンナーが演じたファラオはラムセス2世ですのでご注意ください。

ちなみにイギリスでは、15世紀のイングランド国王リチャード3世の遺骨は長い間行方不明者でしたが、歴史マニアの主婦によりイギリス・レスターの駐車場の下から発見されました。2012年のことです。

この出来事は話題になり、映画『ロスト・キング 500年越しの運命』も製作され昨年公開されました。

シェイクスピア作品にも権力をほしいままにする残忍な王として描かれたリチャード3世は、その遺骨の調査結果からこれまで伝えられてきた事と異なる事実も明らかになってきているようです。

歴史は権力者たちの殺し合いの側面もあり、勝ち残ったものが都合の良い記録だけを残したりするわけで、このような遺骨やミイラなどから当時の実際の状況がわかるようになると、歴史の書き直しが必要になると思います。

しかしそう考えると、現役の天皇の殺害（崇峻天皇）や権力争いから幼い天皇（安徳天皇）を入水自殺に追い込んだ事をそのまま記録に残していた日本は、かなり特殊なんでしょう。

ケネディスタンプクラブ日記